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【Hassyon・DWstyle等】中華系の詐欺通販サイトにご注意を

はじめに
詐欺への対応は迅速さが重要であるため、先に要点を記しておきます。

まず結論として、

HASSYON、Fancy-Style、Kirabuy、JP-MAN、DWSTYLE、DK-GIRL、akBAGS、INSLOVELY、WooPink

これらの通販サイトは、悪質な詐欺サイトである可能性が極めて高いと思われます。

すでに購入しクレジット決済をされた方は、

なるべく早くカード会社に連絡をして、カードを停止させてください。

今回は、その根拠と経緯を記し、通販サイトに対する適切な対応について考えていきます。

2018年01月13日追記
読者様からの通報により、 WooPinkを同系列として認定、新たに追記しました。(認定要素:特定商取引法表記、サーバー登録情報、ページソース組成などの重複)
2018年01月11日追記
読者様からの通報により、 INSLOVELYという下着販売サイトを同系列として認定、新たに追記しました。(認定要素:特定商取引法表記、サーバー登録情報、ページソース組成などの重複)
2018年01月01日追記
恐らく系統は別ですが、DoresuweTaidobuyの2つのサイトで同様の被害が見られるとの情報を頂きました『特定商取引法に基づく表示』を確認したところ、住所や事業者名記載などが無い違法サイトでしたので、絶対に利用しないでください。
注意
一部のサイトでは有害なスクリプトを確認しております。興味本位では絶対にアクセスしないでください。

今回の経緯

それは平和な冬の朝でした。

最近仲良くしてくれている大家さんから電話が。

大家さん

もしもし北山さん?こないだ通販で買った服が3週間くらい届かないんだけどなんでかな?
3週間ですか…入荷待ち商品なのかなぁ。楽天とかYahooで買ったんですか?

北山 羊輔

大家さん

ううん。LINEの服屋さんだよ?

_人人人人人人人人人_
> LINEの服屋さん <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

聞き覚えのないパワーワードが飛び出しました。

 

 

よくよく話を聞いてみると、LINEの内蔵ブラウザの広告に表示される『Fancy-style』というファッション通販サイトで服を購入した模様。

どうやらこのアドセンス広告は、LINEだけでなく、Facebookやインスタグラムなどにも頻繁に表示されるようで、信用できる大手のファッションサイトだと勘違いして購入してしまったようです。

MEMO
こういったアドセンス広告は、個人の趣味・嗜好によって広告内容が変化するタイプであり、仮に違反サイトであっても広告表示される場合があります。私見ですが、韓流関係のサイトへ普段アクセスする方に、この系列の詐欺サイトの広告が表示されやすい傾向があるように思います。

 

根拠1,残念すぎる発送メール

大家さん

商品発送のメールはすぐ来てたから詐欺じゃないよ?

という事で、メールを確認してみると、これがあまりにもひどい。

 

_人人人人人人人人人人_
> 国際郵便株式会社 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

またしてもすごいワードが出ました。偏差値が吸い取られそうなネーミングです。

日本郵政以外が『郵便』の2文字を社名に掲げる事などあるはずがありません。

ちなみに問い合わせ番号は4ケタ、メールのリンク風部分は全てただのテキスト、写真が昔のファミコンみたいな解像度などツッコミどころ満載のメールでした。

 

大家さん

もしかしてコレやっちゃった感じ?
たぶんやっちゃった感じですね。とりあえずクレカ止めましょう

北山 羊輔

という事でこの時点でカード会社に連絡。カードの停止と再発行手続きを行いました。

 

根拠2,そもそも日本の服じゃない

さて、この『Fancy-style』なるサイトに実際にアクセスしてみます。

・・・・・・

大家さん、このモデルさん達日本人に見えます?

北山 羊輔

大家さん

日本人でしょ?日本語のサイトなんだから

 

純情な大家さんは騙せても、女の子大好きの僕は騙せません。

この赤リップ、濃い目の跳ね上げアイライン、太めのブラウン並行眉は絶対に日本人じゃない!

画像解析をしてみると、中国や韓国の大手ファッションサイトから、適当にパクってきた画像ばかりでした。

後に発覚した同系列のサイトでは、広告表示やページ内表記に「韓国ファッション」を名乗っている場合もありました。

 

それにしても商品自体は、シンプルで上品なデザインのアイテムばかりで、価格も絶妙なラインに設定されています。

この無駄なセンスの良さが、この系列の最もやっかいな部分です。

大家さん

やっぱりここの服全部かわいいよね!騙されてもしょうがないね!
しょうがなくはないですけど、センスのいい人が騙されちゃうのが気の毒ですね。

北山 羊輔

 

根拠3,レビューが面白すぎる

さて、実際に大家さんが買ったという商品ページを見てみます。

ふとレビュー欄を見ると、案の定ボロが出まくってました。

田中、美子、夏木、秀子、志摩子、聡子、洋子、良美、工藤、絵美、橋本、真千子、高崎、里実、智恵美、恵子、聡子・・・・・・・

このような一体感溢れるハンドルネームの皆様の☆5レビューが永遠と続きます。

まったく、日本人のネットリテラシーも舐められたものですね。

まぁ、こういう勢いのあるシュールな笑いは嫌いじゃありません。

 

 

根拠4、特定商取引法表記が適当すぎる

言うまでもなく、ネット通販においては「特定商取引法に基づく表記」の表記義務が法律で厳密に定められています。

どうせ適当なんだろうなと思って読んでみたら、思った以上に適当でした。

 

基本的に特定商取引法で定められた「特定商取引法に基づく表記」の指定項目はなんとなく守っている風ですが、随所でボロが出まくっています。

後にこの表記から、いくつかの同系列サイトを発見したのですが、全てのサイトにおいて全体的に作りが雑すぎる。

住所  :2~3パターンを使いまわし。電話番号の市外局番と不一致。サイトによっては存在しない番地が記載。 

電話番号:基本的に市外局番と郵便番号が不一致、「50-」などそもそも存在しない市外局番の使用。

消費者庁の現行法の解説では「電話番号については、確実に連絡を取れる番号を記載する」事を義務づけていますが、fancy-styleの記載番号(03-4540-6717)については英語の不在アナウンスが流れるだけで全く連絡がつきません。

そもそも、特定商取引法において、『現に活動している住所(法人の場合には、通常、登記簿上の住所と同じと考えられる)』と定義づけられた記載住所が埼玉県であるに関わらず、電話番号の市外局番は東京という複雑なご事情のようです。

注意
これらの系列業者が住所としてよく掲載している『埼玉県川口市』の住所(雑居ビル・薬局)は、住所を悪用されている被害者の可能性が極めて高いと思われます。安易に信用し、拡散・凸することのないようお願いします。

もし国内にそういった拠点があるのであれば、2015年から現在まで公取や警察が放置しているとは思えません。

 

他にも、電子情報処理組織を利用する方法により広告をする場合に明記を義務付けられている代表者・責任者氏名自体の項目がないなど、各サイトで多数の違反箇所が見受けられました。

MEMO

特定商取引法については、消費者庁運営の「特定商取引法ガイド」にて分かりやすく解説されていますので、ぜひご参照下さい。

参考

特定商取引法とは特定商取引法ガイド

 

 

 

 また、よほど検索されたくないようで、電話番号などはわざわざimgファイルに置換して、インデックス対策をしていました。

そこにこだわるなら、他の項目もちゃんとしたらいいのに。

 

ちなみに、ドメインのサーバー登録も国際色溢れる適当さでした。

疲れるからもうツッコみません。

 

同運営と思われるサイトを複数発見

冒頭にも記載しましたが、Fancy-styleの特定商取引法表記や、サーバー情報から情報の重複を検索し、同じ系統と思わしき通販サイトを複数発見しました。

HASSYON、fancy-style、Kirabuy、JP-MAN、DWSTYLE、DK-GIRL、akBAGS、INSLOVELY、WooPink

現段階で判明しているのは以上の9サイトです。他にも見つけ次第、随時掲載していきます。

 

特定商取引法表記だけでなく、サイトの体裁や内部の商品、バナーまで使いまわしています。

住所は2~3パターン。電話番号は各サイトで適当な番号を振り分けてimg処理。やはり全体的に雑。

株式会社キラバイや、例の埼玉県川口市の住所が共通キーワードとして使われています。

 

注文した商品は届かないのか

大家さんの場合は、注文から4週間ほどしてから黒いビニールの国際郵便が届きました。

商品が少しマイナーな類であり、写真を掲載することで相手業者に大家さんの個人情報を特定される恐れがあるため、ここでは公開しません。

届いた商品は、1点はボロボロで染みだらけ、もう1点はカラー・模様ともに掲載写真と全く違う上に糸くずまみれというひどい有様でした。

完全に把握できているわけではないのですが、今回の件や、SNS・ネットを見る限り、

・中国から国際郵便で粗悪品(類似品)が届く

・関税など適当な理由で発送を引き伸ばされた挙句届かない

の2パターンがあるようです。

仮に届いたとしても、似せて作ったボロボロの類似品であり、こんなの余裕で特商法第12条違反です。

2.誇大広告等の禁止(法第12条)
特定商取引法は、誇大広告や著しく事実と相違する内容の広告による消費者トラブルを未然に防止するため、 表示事項等について、「著しく事実に相違する表示」や「実際のものより著しく優良であり、もしくは有利であると人を誤認させるような表示」を禁止しています。

参考

特定商取引法とは>通信販売特定商取引法ガイド(消費者庁)

写真を見る限り、明らかに元の商品に似せて作ろうとしている意図が見えるため、

  1. 中国・韓国の大手通販の商品に合わせて、ローコストで類似の粗悪品を大量に製造 or 中古品を流用
  2. 詐欺サイトを大量に作って組織的に国外に売り捌く

という犯罪モデルなのかなぁと、勝手に推測しております。

 

また、Hassyonなどから届いた国際郵便が、黒いビニールに包まれて届いたという報告が多く上がっています。

これは、最近よく耳にする中国系送りつけ詐欺の外装の特徴と酷似しているため、想像以上に大規模な組織犯罪の一端である可能性もあります。

 

家庭用品品質表示法に基づくタグについて

なお、今回届いた商品にはタグが一切付いていませんでした。

衣類販売に携わった事がある方ならば当然ご存知でしょうが、一般消費者が通常生活の用に供する繊維製品については、家庭用品品質表示法の対象範囲になっており、対象商品の販売を行う場合には、家庭用品品質表示法に基づいた表示義務があります。

・「販売者の氏名または名称」と「住所または電話番号」

・製品に使用されている繊維の混合率

などの表示です。皆さんのお持ちの衣類には必ずタグが付いており、これらが表記されていますよね。

言うまでもなく、輸入品についてもこれらは当然適用され、外国の業者の場合は責任が追及し難いこと等の事情があるため、消費者庁では特に適正な表示を求めています。

詳しくは消費者庁HPの家庭用品品質表示法 > 法律の概要をご参照ください。

参考

家庭用品品質表示法 > 法律の概要消費者庁

 

相手の本拠地は中国?

これに関しては、組織の全体像が掴めているわけではありませんので正確なところは分かりませんが、少なくとも、今回大家さんに届いた国際郵便の送り主住所は中国でした。

郵便局のログも調べてみましたが、間違いなく中国広州市の国際交換局を経由しています。

ただ、ネットやSNSの一部では、送り先住所が大阪高安市になっていたという情報もあり、正確なところは分かりません。

国内に拠点があれば取締が行われているとは思うのですが…

個人的には中国陝西省のとある企業を疑っているのですが確証はありません。

*関係機関の方向け:”shengyuntong”でドメイン周り洗ってみてください。

購入してしまった際の対応

実は今回の大家さんの件に関しては、まだ解決に至っておらず、現在カード会社・警察と調整しながら手続きを進めているところなので、現段階で言える事だけを記します。

クレカ決済の場合

カードの停止・再発行

この手のサイトはまず間違いなく購入者の個人情報を悪用するのですが、特に危険なのがクレカ情報の悪用。

中華系は特に番号盗用から不正使用に繋げる技術に長けていると思われます。

ですので、少なくともクレジットカードは即停止させるべきです。

クレジットカード会社になるべく早く連絡をし、カードの停止手続きと再発行を行いましょう。

 

銀行振込の場合

銀行振込の場合は、おそらく相手の引き出しよりも早く凍結を行えるかが鍵になるので、よりスピーディーな対応が必要です。

銀行・警察への相談

銀行振込の場合は『振り込め詐欺救済法』の対象になる可能性があり、相手側の口座を凍結できる可能性がありますので、銀行に相談してみましょう。

口座の凍結にはその業者に対して被害届の提出(事件化)が必要であり、必要に応じて警察へ相談するように指示される場合もあります。

ここはちょっと賛否の別れる話なのですが、基本的に警察は小額での被害届に消極的なのですこし苦労するかもしれません。

個人的には、被害届の件数が増えることで、警察が本腰をいれて操作に乗り出してくれる可能性もあると思っています。

詐欺業者をつけ上がらせないためにも、可能な限り被害届を提出してほしく思います。

 

個人情報の保護

サイトに入力した住所や電話番号などの情報も削除するに越したことはありませんが、購入した時点であちらのサーバーに情報が残ってしまうと考えるべきです。

ですので、それよりも登録に使用したメールアドレス・パスワードの組み合わせが重複している他のWEBサイトがあれば、必ずパスワードを変更(大文字・数字・アルファベット混在推奨)してください。可能であればメールアドレスごと変更することをオススメします。

また、今後かかってくる電話や郵送物には十分警戒しましょう。

 

 

粗悪品が届いたら

例の黒いビニールに包まれた粗悪品が届いたら、カード会社に電話。

カード会社によって対応が微妙に異なるかもしれませんが、多くの場合は異議申立書の様式を郵送してくれると思います。届いたら内容を記入し、粗悪品の写真や、国際郵便物のラベル写真などの証拠品を同封して返送しましょう。

カード会社側で調査を行い、異議申立が妥当であると判断されれればチャージバックが行われる可能性があります。

188を活用しましょう
全国のほとんどの市区町村には『消費生活相談窓口』が設置されており、専門の消費生活センターも数多く存在します。『188』にダイヤルすることで、自動的にお近くの消費生活センターや消費生活相談窓口に電話が繋がるようになっていますので、悩まずにまず相談しましょう

 

相手への連絡

こういった事例では本来、相手方にキャンセルの意向を連絡したいところですが、この7サイトの系列に関しては

・電話番号はほぼ間違いなく虚偽

・メールアドレスは9割方虚偽

・HPの問い合わせフォームはただのテキスト

といった有様ですので、相手方と連絡をとるのは極めて困難です。

一部のサイトでは問い合わせフォームが機能していた事例や、ショップのSNSのDMなどから、相手方と連絡が取れた例もあるようです。

ただ、連絡が取れたとしても、つたない日本語で発送遅れの下手な言い訳をされるだけで、核心をつかれると音信不通になるご様子。

基本的にこちらのキャンセルを聞き入れるとは思えませんが、連絡してみるのも手でしょう。ただし相手側に新たな個人情報を受け渡すような事だけはないようにご注意ください。

 

どうか通報をお願いします

サーバーなどのログを見る限り、これらのキラバイ系詐欺サイトが立ち上がったのが、恐らく2015年前後。

当初から、ネットやSNSには数多くの被害者情報が書き込まれており、相当な数の被害者が存在すると思われます。

消費生活センターや、警察にも数多くの問い合わせが上がり、おそらく各組織が連携して様々な調査が行われていると思われますが、これらのサイトは未だ野放し状態にあります。

こういった国際的な案件はデリケートですし、他にもなにか踏み込めない事情があるのかもしれません。

 

私たちにできることは、関係機関に対して、とにかく一人でも多く通報することです。

個人の通報を積み重ね、警察や消費者庁などの関係機関が動きやすい地盤を築いていきましょう。

 

通報・相談先リスト

・消費生活相談窓口:電話番号 188番(いやや!)

※188で最寄りの相談窓口につながらない場合は、03-3446-1623

参考

都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧警察庁

参考

越境取引に関する消費者相談窓口国民生活センター越境消費者センター(CCJ)

参考

インターネット上の違法情報の通報フォームインターネット・ホットラインセンター

 

 

大手通販サイト以外から購入するリスク

まず原則として、普段ネット通販を利用しない方は

楽天やYahoo、Amazonなどの大手以外を利用するべきではありません。

個人販売店の持つ希少性やオリジナリティーなどという僅かなメリットなど、個人情報や金銭を失う莫大なリスクと天秤にかけるに及びません。

 

それでも、どうしても個人販売者から購入したい場合には、必ず以下の事項を確認して下さい。

  • 値段は適正か
  • 特定商取引法表記の項目に不備がないか
  • SNSやWEB全体での評判はどうか
  • レビューやサイト内の日本語表現に違和感はないか
  • サーバー登録情報に不備はないか
特に特定商取引法表記については、各項目に確信が持てるまで念入りに調べて下さい。

敷居が高いようですが、この程度のリサーチはできなければ個人販売通販サイトは利用できないと考えるべきでしょう。

中華系の詐欺サイトはファッション系のみならず、様々な分野に存在しています。

今回紹介したサイトについては、新しい情報が入り次第、随時更新していきたいと思います。

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