コーヒー豆、悩みますよね。
最近では、スーパーなどでコーヒー豆が扱われることも増え、選択の幅が更に広がっています。
今回は、そんな数あるコーヒー豆の中でも近年とりわけ注目を集めており、
一部において『コスパ最強』とか『スタバの味を低価格で楽しめる』などと噂されているこちらのコーヒー豆
『KIRKLAND Signature ハウスブレンド』についての情報をまとめつつ、実際に購入してみた感想についてもレビューしていきます。
Contents
コストコ?スタバ?どっちなの問題
さて、まずこの『KIRKLAND ハウスブレンド』というコーヒー豆。
案の定、商品ラベルの『STARBUCKS』の表記と、『コストコで販売されている』という2つの事実が消費者の混乱を引き起こしているご様子。
@helterskelter77 寒すぎる。 コストコでスターバックスと書いてあるカークランドブランドのコーヒー買ってみたんだけど、いったいどっちなのよ? カークランドなの? スタバなの?
— へっぽこひっぽこ (@abcdseafood09) December 3, 2011
輸入製品であるためか、ネット上では正誤様々な情報が入り混じり、若干の混乱状態にあるようです。
ということで今回は、その製造元を含む立ち位置ついて、購入前にリサーチを行いました。
コストコPBの定番商品
まず、『KIRKLAND Signature』は、コストコのPB(プライベートブランド)です。
出典:Costco Official_KIRKLAND Signature™
ご存知とは思いますがPBというのは、自社で企画・開発し、独占的に販売を行う『自主企画商品』のこと。
イオンでいうところの『トッップバリュ』、セブン&アイグループでいうところの『セブンプレミアム』みたいなものですね。
KIRKLANDブランドの商品は安価で品質も安定しているためコストコ内でも際立って人気なのですが、
このコーヒー豆はその中でも評価が高く、国内外において最も人気のある商品1つと言えそうです。
焙煎(ロースト)はスターバックス社
さて、そんなコストコPBの商品にスタバの社名が表記されている理由ですが、
これは、パッケージの『ROASTED BY STARBUCKS COFFEE CO.』表記からも明らかなように、本商品の焙煎(ロースト)をスターバックス社が行っている事に由来します。
つまり、KIRKLANDの仕入れた豆を、スターバックス社が焙煎し、コストコの店舗で販売しているわけですね。ある種のコラボ商品みたいなモノでしょうか。
言うまでもなく、焙煎はコーヒーの味や香りを決定する重要な工程で、スターバックス社の焙煎といえばとにかく『深煎り』で有名。
スタバ特有のビターな風味が好きな方にとって、この価格でスタバの焙煎豆が購入できるのは嬉しいところですね。
スタバのハウスブレンドとの違い
スタバには従来、『ハウスブランド』の名を冠したベストセラー商品が存在します。
コストコ、スタバともに公式が名言していない事もあり、国内外で『同じ豆』だとか『全く違う豆』だといった論争がされているようです。
『ハウスブレンド』自体は『そのお店の味』といった意味合いでつけられる古くからの命名法なので、その議論自体おかしいとは思うのですが、
- 豆の焙煎度合いが明らかにスタバのハウスブレンドよりも強い+油分が多い
- 報告されているパッケージの原産国がメキシコ・ペルーに集中している
- 『Roasted by』という表記
- 数倍の価格差
といった点から考えると、個人的にはやはり全く同じ豆だとは思いません。
スタバは『風味の安定性』を非常に重視しており、ブレンド比率や原料管理を厳密に調整していると聞きますし、もし原料豆も焙煎もスタバだとすれば、そもそもKIRKLANDブランドの商品として成立していないように思います。
豆の焙煎度合いや、風味も明らかに違うように感じたのですが、コーヒー豆は元来、購入したタイミングによってコンディションや風味が変化しやすいものであるため、断言はできません。
先にも書きましたが、スタバの独自焙煎が施されているというだけでも十分にスタバ豆独自の風味が期待できるでしょうし、もう面倒くさいんで広義の『スタバの豆』ということで良いんじゃないでしょうか(適当)
Amazonや楽天などでも大人気
このKIRKLANDのハウスブレンドは近年、Amazonや楽天といった大手通販サイトでも販売される事が増え、
各種ランキングにおいて、常に1位あるいは上位に位置するほどの人気を博しています。
とにかくコスパに優れる
人気の理由として第一に考えられるのがコストパフォーマンスの良さ。
輸入品なので価格の変動はあるのですが、
コストコの実店舗
100gあたり:およそ196.3円
という事になります。ぶっとんだ価格ですね。
これより安い商品なんて、業務スーパーの豆くらいしか思いつきません。
100gあたり:およそ250.7円
となり、これでも十分すぎるほどハイコスパです。
コストコの年会費を考慮すると、非会員の方やコストコの無い地域の方は、十分に購入する価値があります。
実際に飲んでみた
残念なことに、僕の住む沖縄にはコストコの店舗が無いため、今回はAmazonで購入。
外装、パッケージ表示
ドカっと907g!個人的にコーヒー豆は大容量であるほど素敵です。
しかし初購入だというのに、パッケージにものすごい既視感があります。
前の会社の給湯室とかで見てる気がします。飲んだことあるのかも。
バルブが付いてた
外装表面のトレードマーク部分に、小さな切れ込みが入っていたため、裏面を見てみると、豆の参加を防いで鮮度を維持するためのバルブが付いていました。
この形のバルブって、本家スタバの商品にも見られるフレーバーロックってやつでしょうか。
低価格帯の商品に、こういった機構が付いているのは嬉しいですね。
今回の生産国はメキシコ
原料である生豆の生産地は、メキシコ表記でした。
SNSなどを見る限り、最近はペルーかメキシコのどちらかが多いみたいですね。
スタバ豆ってブラジル、コロンビア、グアテマラ、コスタリカあたりが多い印象なので、やっぱりちょっとピンと来ません。
想像以上に深煎りだった
開封してみてまず驚いたのが、想像以上に深煎りなこと。
ビターな香りもさることながら、豆の黒さといい、砕け方といい、少なくとも『ミディアムロースト』には見えません。イタリアンローストと言われても驚かないレベル。
従来、スタバのローストはかなり深煎りする傾向があり、
英語圏では『”Char(黒焦げの)”bucks』なんてあだ名があったりしますが、それでもここまでガッツリ焼いてるのって珍しいのではないでしょうか。やっぱり生豆の品質が違うんですかね。
風味と評価
とりあえず中細挽きくらいでドリップしてみます。
膨らみ良好で、鮮度は良さげです。
香りも強く、ビターないい香りがします。テンション上がってきた。
ということで、最初の一杯が入りました。
豆とお湯のバランスに対して、明らかに濃い色が出ています。
飲んでみると、やっぱりビターで酸味弱めな風味ですが、思ってたより全然いい!!
本家スタバのハウスブレンドと比べるとかなりビターですが、十分にコクがあり、深煎り系コーヒーにありがちな嫌な渋みが無く、意外と飲みやすいんです。
なんというか、ケーキと一緒に飲みたい感じ。エスプレッソに近い印象でしょうか。
水出しアイスコーヒーにもオススメ
アイスでもいけそうだなぁと思い、中細挽きくらいで淹れてみたところ、案の定ピッタリでした。
ガッツリ冷やしてもコクがしっかり残っていて素晴らしい。
これからの季節は、アイス用に大量にコーヒーを消費するので、安価かつ少量で味の出やすいこの豆はピッタリだと思います。
この夏は、この『コスパ3点セット』で快適なアイスコーヒーライフが楽しめそうです。
と、いうことでKIRAKLANDのハウスブレンド豆は、
- とにかく安価
- スタバが焙煎
- 風味良好で使い勝手◎
という点などから、『噂通り』の非常にコストパフォーマンスが高い良品であることが分かりました。個人的には特にこの夏アイス要員として大活躍しそうな予感がします。
コストコに行って見かけた際には、ぜひお試しください。オススメです。