言うまでもなく、クリスマスは1人で過ごしました。北山羊輔( @ysk_kitayama)です。
さて、僕のような在宅ワーカー(無職)にとって、PCデスク周りは、最も長い時間を過ごす場所であり、こだわりたいスペース。
一人暮らしを初めた11年前から、いろいろなデスクを試してきましたが、
結局自分で作った方がコスパも良く納得できるという結論に至りました。
今回は引っ越しに合わせて、メインのテーブル(1段+ディアウォールミニカウンター)とサブのテーブル(2段)で、L字型のカウンターPCデスクを作りました。
この記事では、その制作の過程と方法について、ところどころ解説を入れつつ、時系列でまとめていきます。
・PCデスクにあまりお金をかけたくない
・ナチュラルでシンプルなデザインが好き
・手作りはしてみたいけど難しいのはムリ
・広くて大きい机が大好きだ
Contents
設置場所の測定
壁に沿ってデスクを設置する予定の方は、はじめに設置場所の長さや幅を測定しましょう。
少し面倒ですが、特にデスクのような大きな家具を作る場合は、後から修正する事が難しいため、事前にしっかりと測定し、準備すべき木材の大きさを適正に把握してください。
なお、スマホをお持ちの方は『magicplan』というアプリを活用されるといいでしょう。
magicplanは、スマホのカメラを利用して簡単に間取り図を作成することができる非常に便利なアプリです。
iphoneはコチラ
androidはコチラから
僕の場合は、まずmagicplanでおおまかな間取り図を作成し、出来上がった間取り図に『正確な数値』と『設置したい家具』を入力しています。
作成した間取り図と家具配置をもとに、アプリ内で3Dに変換してくれるため、家具の配置を直感的にイメージすることができます。
材料を準備する
さっそく材料を準備します。主な材料は以下の3つ
- 天板【必須】
- 脚【必須】
- 塗料
1. 天板
デスクづくりは天板選びが全てです。
机の強度や全体のデザインを決定するので、納得のいくものを用意して下さい。
IKEA_LINNMON
とにかく安く作りたいのであれば、IKEAのテーブルトップ一択です。圧倒的に安い。
学生時代によくお世話になったのが、LINNMONシリーズ。
100x60cmサイズならば驚愕の1,499円。150×75 cmサイズになると木目調も選べて3,999円と、ちょっとどうかしてる価格設定です。
北山 羊輔
厚さ40mm、最大荷重は50 kgなので耐久力もバッチリですよ。
IKEA_GERTON
本物の木材を使用したい方におすすめなのが、GERTONというテーブルトップ。
IKEAの中では少し値が張りますが、上品な木目とオイル加工が非常に美しい集成材。
実際にIKEAの店舗で見ていただけると分かるのですが、不思議な高級感があります。
155cm×75cm、厚さ30mmと広くて頑丈。個人的にはド定番です。
北山 羊輔
と、思っていた僕でしたが、引越し先の沖縄から送料の見積もりをとると、
あまりにも無慈悲な送料が提示されたので諦めました。沖縄つらい。
今回使用したメイン天板
そんな経緯で大正義IKEAを封じられたため、車を走らせてホームセンターへ。
すぐに、いい感じの赤松集成材が見つかりました。お値段¥9,300とお安いので即決。
厚さは30mmと十分で、『幅60cm・長さ240cm』という、飲食店のカウンターなどを想定したであろうビッグサイズです。
北山 羊輔
サイドデスクにはラジアータパイン集成材を使用
L字にするためのサイドデスクの天板は、ラジアータパイン集成材が1枚3046円とお安かったので購入。
厚さ25mm幅40cm長さ180cmというサイドカウンターサイズです。
デスク以外にも色々使えそうだと思ったので、計6枚購入しました(買いすぎ)
2. 脚
さて、デスクを支えてくれる脚を準備します。
これに関しては、IKEAの商品を選んでおけば間違いありません。
IKEA_ADILS (今回使ったのはコレ)
コスパ最強でお馴染みのADILS。本当にお世話になっています。
1本税込み250円というぶっとんだ価格、シンプルで無駄のないデザインが素敵です。
基本的に、1デスクにつき4本(1000円分)あれば良いでしょう。
今回は、メインとサイドの2デスクを作成予定なので、計8本購入。
伸縮性が欲しい方は¥500のOLOV、素材にこだわる方はGERTONなどがオススメ。
北山 羊輔
IKEA_ALEX
足元に収納が欲しいという方は、ALEXなどの引き出しユニットもおすすめです。
高さや奥行きがIKEAのテーブルシステムに合わせて設計されているので、脚の替わりに使用することができます。
ALEXを使ったデスクスタイルは若干コストはかかるものの安定性に優れており、海外のDIYerにも根強く人気です。
3. 塗料
塗料と聞くとペンキのようなものを想像される方もいると思いますが、ここで紹介するのはオイルステインという塗料で、平たく言うと色付きのオイルみたいなものです。
・木目がはっきりと浮かび上がり高級感が出る。
・木材にほどよいツヤを与えることができる。
・新品の木材を古材風にアレンジすることができる。
使用したのはド定番の『ワトコオイル』。今回は、アンティークな古材風にしたかったので、少し濃い色のダークウォルナットを使用しました。
ワトコオイル全8色の色合いについては、DIY FACTORY COLUMN様が非常に分かりやすい色見本を公開されていますので、こちらを参考にお好きな色を選んで下さい。
ワトコオイル全8色の色見本と、おすすめの塗装方法をご紹介!DIY FACTORY COLUMN
また、ワトコオイルのような油性塗料を塗る場合は、必ず油性塗料対応のハケを使用して下さい。
個人的には、アサヒペンの徳用セットが安くて扱いやすいためオススメです。
また、塗装を行う前に、240番の空研ぎサンドペーパーで木材を研磨する必要がありますので、お持ちでない方は用意しておいてください。
必要な工具
基本的にはドライバーが1本あれば大丈夫なのですが、女性の方や、作業時間を大幅に減らしたい方は、Amazonなどでお安い電動ドリルをご用意されることをオススメします。
北山 羊輔
最近はコードレスが主流ですが、低価格帯ではトルク数が致命的に足りない商品が多いため、個人的にはパワーのある有線タイプがオススメです。
2000円台から選択するのであれば、最大トルク7.8Nの高儀_DDR-120。
3000円台なら、最大トルク14Nの新興製作所_ACD-280がオススメです。
作成手順
さて、材料がすべて揃ったので作成に入ります。
工程1~工程3は塗装に関する作業です。塗装を行わない方は工程4へお進みください。
工程1,木材のクリーニング
まず最初に、布で木材を丹念に拭き、表面についたゴミや汚れを取り除いてください。
工程2,木材を研磨する
拭き終わったら、240番のサンドペーパーで、木目に沿って表面を研磨していきます。
北山 羊輔
工程3,木材を塗装する
いよいよ、ワトコオイルを塗っていきます。
両面塗ろうか迷いましたが、オイルがもったいないので表面と側面だけを塗りました。
塗り方については、ワトコのHPにて、蓋の開け方から塗り方のコツまで分かりやすく解説してくださっているので、お手本にしてください。
ワトコの塗り方WATCO_北三株式会社
塗装において最も重要なことは、とにかく拭き取りに手を抜かない事です。
メインテーブル(赤松集成材) – ダークウォルナット2度塗り


サイドテーブル(ラジアータパイン集成材) – ダークウォールナット2度塗り


どちらの木材も、古材のような良いアンティーク感が出ました。
北山 羊輔
工程4,木材に脚を取りつける
木材の塗装が十分に乾燥したら、いよいよ脚をとりつけます。
IKEAの脚に同梱されている、天板固定用のプレートとネジを使います。
取り付けは本当に簡単で、デスクの裏にあたる面の四隅にプレートをネジ止めするだけです。
直接ネジを打ち込んでもかまいませんが、木材の種類によっては木割れすることもありますので、電気ドリルをお持ちの方は下穴を開けておくのが無難です。
ネジはなるべく垂直に、そして奥までしっかりと打ち込むようにしてください。
プレートを取り付ければ、中央の穴に脚先端のネジ構造を差し込み、くるくると回せば固定完了です。
ここまでの工程だけで、テーブルとしては完成になります。
全く同じ要領で、サイドテーブルにも脚を付けました。
とりあえず、早くPCが使いたかったので軽くセットアップしてみます。
シックな木目が間接照明によく映えます。馬鹿みたいに広い点も素晴らしい。
ディアウォールでミニカウンターを作成する。
個人的に、DTMやハイレゾ関連の機材を設置するスペースが欲しかったので、ディアウォールを活用し、メインデスク上に小さなカウンターを作成することにしました。
ディアウォールとは
ディアウォールとは、2×材と付属のパッドを組み合わせることで、壁にクギやネジを打ち込まずに棚などをDIYできる超便利グッズ。
ディアウォールの登場によって、壁面収納の可能性が一気に広がりました。
今回は、最もスタンダードなツーバイフォー材タイプを使用します。
ディアウォールを設置
と、いうことでまたしてもホームセンターへ行き、2×4材を2本購入してきました。2日連続で軽トラ借りてごめんなさい。
ちなみに1本550円でした。全国どこでも安心の安さです。
2×材のカットは、ホームセンターの無料カットサービスを利用しました。
北山 羊輔
2×4材をデスクと同じカラーのワトコオイルで仕上げると、想像以上に上品なツヤが出て驚きました。SPFとワトコオイルは相性が良いのかもしれません。
さて、試しに設置してみます。
すると、案の定まだ緩いので、付属のスペーサーの下に厚紙を加えて微調整します。
厚紙を5枚入れて、ようやく納得の強度になりました。
次から-38mmくらいでカットしてもらおうと心に決めました。
端材を棚板として活用する
12フィート(約370cm)の2×材を購入しディアウォール用にカットすると、およそ130cmの端材が2本生じます。
今回は、この端材をディアウォールの棚材として再利用しました。
端材2本の裏面を適当な金具で接合し、ディアウォール側に固定したL字の棚受金具に乗っけてネジ止めするだけです。
2×4材は厚みが38mmと、材自体にそれなりの重量がありますので、棚受け金具はなるべく頑丈なものを用意して下さい。
サイドデスクを2段化する
材が余っていたので、ついでにサイドデスクを2段にしました。
これも単純なんですが、一応手順を掲載しておきます。
余っている天板を使用
無駄にたくさん買っておいた集成材を活用することにしました。木目がきれいな2枚を選出。
1枚はそのまま2段目の天板に、もう1枚は加工して天板同士を繋ぐ縦板にします。
※サイドデスクを塗装を施した場合は、こちらも同じように塗っておいてください。
縦板づくり
加工するのは縦板として使う1枚だけです。
ノコギリなどを使って、設置したい高さに合わせ、均等に2箇所カットしてください。
僕の場合は、モニターの高さなどを考え、高さが50cmになるようにカットしました。
半分くらい材が余っちゃいますが、きっと何かに使えるでしょう(適当)
もちろん、別の木材やスタンドを買ってきて取り付けても構いません。
固定
1段目の天板と2段目の天板を、縦板で繋ぐようにして、長めの木ネジで1辺3箇所固定していきます。
北山 羊輔
最後に、念のため各角にアングルブラケットを設置。
アングルブラケットの設置によって、それなりに耐久性は上がりますが、それでもなるべく重たい物は1段目に置くように心がけて下さい。
完成
PC周りや細かいアイテムを設置して、ようやくデスク環境の完成です。
今回は濃い目の塗料を使ったので、少しモダンになりすぎないか心配でしたが、ほどよくナチュラルさも残った仕上がりになりました。
全体的に落ち着いた雰囲気も出て、まぁ年相応のいいデスク環境が作れたかなと思います。
・メインデスク:¥10300
・サイドデスク:¥8615
・ディアウォール周り:¥1900
・塗料・金具など:¥5000くらい
トータルでおよそ¥26000の総工費になりました。
今回はIKEA縛りな上に、色々とカスタマイズしたため、普段よりは費用がかかっていますが、まぁそれでも十分にコスパが良いでしょう。
最近はこたつ化させるなど、また色々と改良を加えているので、別の機会に記事にしたいと思います。
本当に長い長い記事になってしまいましたが、皆様の暮らしに、少しでもお役に立てれば幸いです。
北山 羊輔