さて、Bluetoothによるワイヤレスのイヤホン・ヘッドホンがすっかり普及した昨今。
『テレビの音声もワイヤレスで聞きたい』という方も多いでしょう。
今回はそんな夢の「ワイヤレステレビ生活」を、
- 高いお金をかけずに(4000円以内)
- 3分間程度の簡単な作業で
- 高音質かつ低遅延で実現できる
という、とびっきりの手法をご紹介します。
Contents
JPRiDEのコスパ最強トランスミッター『JPT2』
必要なものはこれ1つ。
JPRiDEというブランドが販売しているBluetoothトランスミッターです。
Bluetoothトランスミッターとは、あえてシンプルにいえば、
『オーディオ信号をBluetooth信号に変換してくれる機器』のこと。
国内外の様々なメーカーが、BTトランスミッターを販売していますが、
中でも、良い意味で「機能と価格のバランスがとれていない」のがこのJPT2。
3999円(執筆時)というお手軽な価格ながら、
- 光デジタル入出力対応
- AAC aptX aptX LL 対応
- 送受信両対応+2台同時出力可
- 充電しながらの利用可
- 1年保証・30日間返品可
という非常に高機能なBTトランスミッター。
最新のiphoneですら対応していないaptX LLというコーデックに対応しているため、Bluetooth最大の弱点である「遅延問題」を最小限に抑えることが可能です。
また、デジタル(SPDIF)入出力に対応しているという点も魅力的。
Amazonなどで検索していただけると分かる通り、中には2000円台の格安品もいくつかあるのですが、そのほとんどがアナログのみなうえ充電しながらの使用が不可(これが致命的)であるため、個人的には少し割高でも、両条件をクリアした製品を選択されることを強くオススメします。
3分でできるセットアップ
実際にテレビに接続して使用してみましょう。
配線とセットアップを合わせても『3分程度』で簡単に使用できてしまいます。
1. JPT2をペアリングモードで起動する
テレビの音声をBluetoothで送信する場合、「TX(送信)モード」で起動する必要があります。
本体側面のスイッチが「TX」になっていることを事前にご確認ください。
JPT2の電源が切れた状態で「電源ボタンを2秒間長押し」するとペアリングモードで起動し、赤と青のランプが交互に点滅します。
2. 接続したいデバイスもペアリングモードで起動して接続
音声を出力するイヤホンやヘッドホン、スピーカーなどのデバイスもペアリングモードで起動します。
ペアリングモードの起動方法は機種によって異なりますが、「電源ボタン長押し」というケースが最も多くみられます。
デバイスとJPT2を近づけた状態で5秒~30秒ほど待つと接続が完了します。
青いランプが一度点灯し、消えればOKです。
3.テレビとJPT2を接続する
付属している3.5mmケーブルかSPDIFケーブルのいずれかでテレビとJPT2を接続します。
デジタル出力に対応しているテレビの場合は、SPDIFケーブルで接続される事をオススメします。JPT2本体の差込口は「SPDIF_TX」ですのでお間違えなく。
アナログで接続される場合は、AUXという端子に3.5mmケーブルを接続してください。
接続完了
配線やペアリングに問題がなければ、これだけで接続が完了します。
JPT2は2台同時接続に対応しているため、イヤホンとヘッドホンをシーンに合わせて使い分けられて非常に便利。
音量の調節は一般的にデジタル接続の場合はデバイス(イヤホンやヘッドホンなど)側で可、アナログ接続ではデバイス・テレビ両方で可能です。
しかし、BOSEなど一部メーカーのデバイスにはAVRCPというプロファイルのマッチングに潜在的な問題があり、デバイス側からの音量変更ができない場合があるようです。
その場合は、SPDIFケーブルではなく、3.5mmのアナログケーブル(
遅延を減らすためのオススメaptXLL対応イヤホン
Bluetoothである以上、映像と音声のズレはある程度生じてしまいますが、
前述の通り、JPT2はaptX LLという低遅延コーデックに対応しているため、同規格に対応したイヤホンを使用することで遅延を大幅に低減することができます。
ゼンハイザー CX6.00BT
中華品以外でAPT-X LLに対応している貴重なBTイヤホン。とりあえずこれ買っときゃ間違いないです。
ドイツの最大手SENNHEISERの商品で、僕も半年ほど使用していますが音質はさすがの品質。
少し値は張りますが、自信を持ってオススメできます。
NuForce(ニューフォース) BE Free8
アメリカのNuForceというメーカーの国内正規品。
恐らく独立型の完全ワイヤレスイヤホンの中でapt-X LLに対応しているのは、執筆時点でこの商品だけです。
IPX5準拠の防水機能やノイズキャンセリングもしっかり搭載しているので、使い勝手も良さげ。
apt-X LL対応品は、他の製品と比べて少し値段が高いのですが、
せっかくJPT2を使用するのであれば、可能な限り利用してほしく思います。
遅延のない高音質なワイヤレステレビ生活に興味をお持ちの方は、ぜひお試しください。
北山 羊輔