2022年上半期の買ってよかったモノまとめました(07/12)

格安の3画面対応モニターアームを導入してみた Loctek-D8Tレビュー

マルチディスプレイ歴は12年、北山 羊輔(icon-twitter-square@ysk_kitayama)です。

 

さて、マルチディスプレイ道を歩む者であれば一度は試してみたいのが『モニターアーム』。

利便性と収納性を同時に高める事ができるうえに「なんかカッコイイ」というロマン溢れる漢のアイテムです。

 icon-arrow-circle-up しかしながら、僕のデスク環境は3画面であるうえに144hz・4Kカラマネ・TL垂れ流しとモニターごとの役割が違うため、それぞれの画面サイズが大きく異なります。そのため、密着させて使用するためには高価ですが可動域の広い「ガス式の3面アーム」が必須となり、コスト的な厳しさを感じていました。

 

そんな折、Loctek社よりお声掛けいただき、3画面対応のフルモーションガス圧式モニターアーム「D8T」をご提供いただいたので、実際に設置して使用してみた様子についてレビューしていきます。

基本性能と内容

LOCTEK-D8Tの基本スペック

駆動方式  :フルモーションガス圧式

対応モニター:重量9kg以内の10~30インチモニター

固定方法  :クランプ固定とグロメット固定から選択

対応規格  :VESA MIS-D(75mm x 75mm、100mm x 100mm)

回転角度  :上下調節-85度~15度、水平回転180度、回転360度

その他   :スタンド部にUSB3.0×2を搭載、ケーブルカバー付

フルモーションガス圧式の本格的な3面アームでありながら、Amazonであれば14000円台(執筆時)で購入できる価格設定が魅力。

 

3画面対応製品となると、パッケージも【62 x 34 x 16 cm】とそれなりに大きめ。

重量もおよそ10kgありました。

 

それではさっそく開封していきます。

内部には組み立て用の部品が詰まっていました。

思ったよりもパーツが多く、組み立てが大変そうな印象。

 

センターポールの色がパッケージのシルバーではなくブラックでしたが、まぁこちらの方が好みではあります。

 

組み立てと取り付け

組み立ては2人で
筆者は独身なうえ手伝ってくれる友人も居ないため(ちくしょう)本記事では自己責任で1人で作業を行っていますが、本来は安全のため大人2人以上で作業を行う必要があります。

 

組み立ての手順は、付属の説明書で分かりやすく解説されており、加えて各パーツやレンチにもしっかり記号が割り振られていたので特にトラブルもなく順調に進めることができました。

 

取付の工程を簡単にまとめると以下のような感じです。

手順1
固定台の取付
 

センターポールの台座部分にデスクの固定台を取り付けます。

 

クランプ式とグロメット式

固定台は天板を挟みこんで固定する「クランプ式」と、デスクに直接ポールを通して固定する「グロメット式」の2種類から選ぶことができます。今回はクランプ式を選択。

手順2
センターポールを机に固定

固定台を天板に取り付けます。やっぱり黒の方がかっこいい。

手順3
サイドアームとセンタープレートを設置
 

両サイドの可変アーム、センタープレートをポールに通して固定します。高さはお好みで。

全荷重がかかる部位なので、2重ロックの六角ボルトは緩みのないようしっかりと固定します。

手順4
モニターのスタンドを取り外す

モニターに取り付けられているスタンドを外します。大抵の場合は背面の4つの留めネジを外すことで簡単に取り外せるかと思います。

手順5
各アームにモニターを取り付ける

それぞれのアームのプレートにモニターを取り付けます。

かなりの重労働なので、安全性重視で慎重に作業しました。

 
手順5
設置完了

ケーブル類を接続し周辺機器を設置して完了です。すごくいい感じ!

作業時間はトータルで1時間30分ほど。けっこう大変でした。

 

設置してみて分かったこと

モニター下がめちゃくちゃスッキリする

実際に設置してみて感じた最大のメリットがコレ。

モニター下のスペースが空いただけで、デスク周りが一気にスッキリした印象に。

機能的にもインテリア的にも非常に満足できる仕上がりです。スタンドって意外と圧迫感あったんですね。

 

 icon-arrow-circle-up 空いたスペースは、PC未使用時のマウスとキーボードの収納スペースとして活用しています。すごく快適。

 

 

ガス式の可動域はやっぱりスゴイ

両サイドはガス圧式の多関節アームなので可動域が非常に広く、かつスムーズに位置調整を行うことができます。

 

 icon-arrow-circle-up 特に両サイドアームは上下左右に自由自在で、こんな感じで前衛アートみたいにすることも可能です。必要性は聞かないで。

 

なお、アームの各関節にはこのような六角ボルトが付いており、アームにかかる耐荷重を調整することができるようになっています。

 

センターモニターはアーム駆動じゃない

ちなみに、中央のモニターはアーム固定では無いため、

  1. 画面を前に引き出す
  2. ワンタッチで上下に動かす

といった動作はできません。

とは言え、サイドアームと同じプレートを使用しているため画面回転・左右・上下の傾きは180度程度可能ですし、画面の高さも背面のボルトで調整可能なので、使用上の大きな問題にはならないかと思います。

 

フロントのUSBポートについて

前面のスタンド部分にUSBポートが2口付いており、嬉しいことにUSB3.0となっています。

 

僕の場合は、ポートが空いてるのが見栄え的にイヤなので、USB3.0対応のBluetoothアダプタとUnifyingレシーバーを接続しています。

この位置であればデバイスの動作も安定しますし、Bluetoothの到達範囲がノイズ無しで1m近く伸びました。リビングが完全に電波範囲内になったことが地味に嬉しい。

 

 

配線への考慮がGOOD

マルチモニター環境の宿命である「配線問題」への配慮もバッチリ。

本商品にはこのような結束部品が同封されており、

ポールの背面2箇所に設置することでケーブルをキレイに隠すことができるようになります。ちょっと経が小さくてパンパンですがこういった配慮は嬉しいところ。

 

アーム側にもこのようなコードカバーが用意されていました。素晴らしい。

 

 

モニターと視線の高さについて

しばらくこの環境でPCを使用してみて気がついたことが、以前よりも首の疲れが軽減されるということ。

以前のスタンドの高さではモニターの位置が低すぎて、知らぬ間に首に負担がかかっていたようです。やはり高さの調整ができるということは、モニターアームの大きなメリットと言えそうです。

ちなみに人間の視線って若干下向きらしいので、水平視線よりも少しだけ下あたりに配置するのがおすすめです。

 

コスパに優れた高機能アーム

ということで今回はLoctek社のトリプルモニターアーム「D8T」をレビューしました。

3面式のガス圧アームとしては格安な部類に入る本商品ですが、機能面・デザイン面ともに問題は見受けられず、十分にオススメできる品質というのが正直な所感です。

特に、海外メーカーにも関わらず

  1. 説明書等の記載が丁寧であったこと
  2. 配線周りへの配慮が徹底されていたこと

については個人的に非常に好感を持てました。

トリプルディスプレイ環境を愛し、モニターアームに興味をお持ちの方はぜひお試しください。

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