コーヒー豆から産まれた男、北山 羊輔()です。 ysk_kitayama
さて、氷を使わずに作れる手軽さが人気の『水出しコーヒー』。
北山 羊輔
というわがまま極まりない動機から、学生時代より「コクのある水出しコーヒーを手頃な価格で簡単に飲む方法」について試行錯誤してきた結果、
- 『澤井珈琲のアイスコーヒー豆』を
- 『ハリオの大きな水出しコーヒポット』で
- 『ちょっと手抜きしつつ』淹れる
という手法が最も「美味しく・簡単で・コスパが良い」という結論に至りました。
今回はその根拠と作り方のコツなどについて解説していきます。
・アイスコーヒーを毎日たくさん飲みたい!
・アイスコーヒーは好きだけど氷やドリップが面倒
・酸味弱めで苦味強めのコクのあるコーヒーが好み
Contents
コーヒー
これまで「グラム単価が低く深煎りであること」を基準に、業務スーパーやネット通販の粉・パック・豆タイプの様々な商品を試してきましたが、
水出しコーヒーと言えどやはり『挽きたてが圧倒的においしい』
という実感を得たことから、豆で購入するのがベストであるという結論に至りました。
最近では電動ミルも2000円台から購入できますので、挽きたての風味に興味がある方はぜひお試しください。
澤井珈琲『Bitterなアイスコーヒー』
澤井珈琲という専門店が販売している『Bitterなアイスコーヒー』という商品。
様々なコーヒー豆を試した結果、最も気に入っているのが、ポイントは以下の3点です。
- 水出しに最適な『超』深煎り豆
- 香りとコクが圧倒的に優れる
- 価格も100gあたり162円(執筆時)と格安
この豆の持つ最大の特徴が『恐ろしいまでの深煎り具合』
この見事な「まっくロースト」をご覧ください。豆の表面にしっかりと油膜が浮かぶほどの完璧なイタリアンロースト。そのままデロンギに突っこんでエスプレッソにしたいレベル。
正直、普通にドリップして飲む分にはご遠慮願いたい深煎りっぷりですが、味がぼやけがちな水出しにおいてキレのある苦味とコクを出すためには「深煎りすぎる」という事はありません。
それでいて焙煎の質が高いのが澤井珈琲の凄さ。ここまでの深煎りにも関わらず豆割れやムラはほとんど確認できず、時間をかけて丁寧にローストされている事が分かります。
加えてこの豆、香りが抜群。
『袋を開けた際の香りの良さ』にはコーヒー通の方でも驚くと思います。
澤井珈琲の商品ページに記されている『注文を受けてから焙煎する』という文言に偽りはないかと。鮮度の良さは保証します。
価格でいえば業務スーパーの豆などはもっと安かったりするのですが、上述の通り焙煎度と香りが全く違うため、価格差を考慮したとしてもこちらの方が「コスパに優れる」と思っています。僕は水出しだからといって味がぼやけるのがイヤなんです。
粉末タイプの『Bitterなアイスブレンド』
ミルをお持ちでない方や、そもそも豆を挽くのが面倒な方には、あらかじめ豆を挽いた粉末の状態で販売されいてる『Bitterなアイスブレンド』を使用するという選択肢もあります。
澤井珈琲の場合は『粉末と豆が同価格』と良心的なうえ、水出しに最適な程よい中細挽きで送ってくれるためすぐに使用できて非常に便利。
さすがに挽きたてと比べると若干風味は劣りますが、手間を省きたい場合はこちらも全然アリかと思います。
水出しポットと容器
HARIO 水出しコーヒーポットMCPN-14C
国内屈指の耐熱ガラス製品メーカー「HARIO」のベストセラー。
コスパで選ぶならこれ一択ではないでしょうか。
- 1本1000円弱で購入可能
- 1リットルという大容量
- 扱いやすさ・洗いやすさも抜群
シンプルな作りでありながら水出し珈琲用の工夫が随所にみられる製品。
1Lという大容量であるため『一度にたくさん作れる』という水出しコーヒー最大のメリットを活かすことができる点もお気に入りポイントです。
非常に細かいメッシュが特徴的なストレーナーは「底面が外れる仕様」になっており、コーヒーの排出や洗浄の際にとても便利です。
オススメの作り方とコツ
手順1.豆を挽く
必要量が80gと多いため電動ミルの使用をおすすめします。
挽き具合は、水出しコーヒーの場合『中細挽き』が適切だとされています。
手順2.ストレーナーに粉を入れてセット
ストレーナーにコーヒー豆を80g入れます。
80gの目安はメッシュ部分がギリギリ隠れる程度です。
手順3.水を注ぎドリップする
さて、ポットの説明書にはこの後『1150mlの水を少量ずつ注ぎ入れる』と記載されています。
しかしこのドリップ作業、ぶっちゃけ『すごく面倒くさい』ため、僕はちょっとした手抜きをしています。
手抜きドリップの手順
あらかじめポット内に900mlの水を入れておきます。
ストレーナーを水の入ったポットにセットし、残りの250mlの水を丁寧にドリップします。
最後に、マドラーやスプーンを使って内部の粉を軽くかき混ぜます。
このドリップ法であれば、通常5分程度かかるドリップの作業を1分弱に短縮することができます。
ただし、ドリップを短縮する分抽出時間は長めにとる必要があります。
手順4.少し長めに冷蔵庫に入れておく
冷蔵庫での抽出時間は8時間が推奨されていますが、ドリップを短縮した場合には『10時間~11時間』が適切だと思います。
抽出時間が長いほど濃く作ることができますが、経験的に12時間を超えると急に酸味が増す傾向を感じているため11時間前後を目安にしています。
できあがり
10時間ほどの抽出で、しっかりコクのあるアイスコーヒーが完成します。
豆の焙煎が丹念で新鮮であるため、水出しとは思えないほどに香りが良く、キレのある苦味とコクのあるアイスコーヒーを淹れることができます。
冷やしてもコクがしっかり残るんでカフェオレにしても美味いんですこれが。
苦くて濃いコーヒーがお好きな方にはガチでオススメできます。ぜひお試しを。
おまけ:おすすめのタンブラー・マグ
ちなみに僕は『アイスコーヒーはキンキンに冷えていないとイヤ』派であるため、THERMOSの真空断熱製品に氷をたっぷり入れて飲んでいます。
職場ではコンパクトなケータイマグ『JNL-352』。
自宅ではベストセラータンブラーの『JDE-420』を使用しています。
THERMOSの真空断熱シリーズはデザインの良さに加え、とにかく保温力が抜群なのでアイスコーヒーの容器として最適です。
本記事が皆様のコーヒーライフのお役に立てば幸いです。