2022年上半期の買ってよかったモノまとめました(07/12)

画面割れAndroidスマホをテレビやPCに画面出力し操作する方法 | LINEアカウントの引き継ぎとバックアップ

年も明けて数日たったある日のこと。

最近やたらと仲が良い大家さんから電話が。

大家さん

スマホ落としたら画面が割れてなにも映らなくなった!

とりあえず持ってきてもらうと、画面上半分に大きな亀裂が入り、電源は入っているようなのですが液晶画面が全く点灯しない状態でした。

大家さん

ちょうど機種変したかったんだけど、機種変してもLINEの友達とか消えないよね?
メールアドレス登録をしてパスワードを設定してれば大丈夫ですけど、設定したか覚えてます?

北山 羊輔

大家さん

たぶんしてない!ヤバイ!お願いなんとかして!

ということで今回は、

  1. 画面が割れてしまったandroidスマホの画面をテレビなどに出力する方法
  2. それを外部から操作し、LINEの引き継ぎ作業を行う方法。

の2点について、実際に大家さんのスマホに行った作業過程を時系列で紹介しつつ、解説していきたいと思います。

iphoneユーザーの方へ
本記事はAndroidスマホ、タブレットを対象にしています。iPhoneやiPadユーザーの方は「iPhone HDMI 出力」などでGoogle検索をすると、他サイト様の詳細な解説記事がございますのでご参照ください。

 

画面は表示されるが操作ができない場合

本題に入る前にこのパターンについて軽く説明しておきます。

 

液晶画面は表示されるけれど、タッチセンサーが死んでしまい操作ができない場合は、外部から簡単に操作する手段があります。

microUSB-USB変換ケーブルを購入(Amazonで300円台)して、お持ちのマウスやキーボード、コントローラーなどのUSBデバイスを接続するだけ。

引用:Buffalo公式サイト_ 製品一覧 >  USBケーブル > BSMPC11C01BK

変換ケーブルはAmazonで382円(執筆時現在)と非常に安価で購入可能です。もしもの時のために一本用意しておくとなにかと便利なケーブルです。

 

画面が表示されない場合

さて、ここからが本題です。

今回の大家さんのスマホのように、中身は無事だが画面割れなどが原因で液晶画面が全く表示されなくなってしまった場合は、テレビやPCモニタなどの外部ディスプレイに出力することで、外部操作ができる可能性があります。

ご注意
繰り返しになりますが、この方法はあくまで内部が正常に動作している場合にのみ有効です。

電源が入るとしても、基盤などの損傷で動作不能状態になっているなど、故障の原因によっては出力ができない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

必要なもの

  1. HDMI端子が搭載されたテレビ・PCディスプレイ・ノートPCなど
  2. HDMIケーブル
  3. MHL変換ケーブル
  4. (Galaxy端末のみ)MHL変換アダプタ

1と2はすでにお持ちの方が多いでしょうし、4は一部の機種のみが対象なので、

大抵の場合、3の「MHL変換ケーブル」だけを新しく用意する形になります。

 

まぁ念のため、各アイテムについて軽く説明しておきます。

1,HDMI端子が搭載されたテレビ・モニタなど

 icon-arrow-circle-up のような形をした端子がHDMIです。見覚えありますよね。

2006年以降に購入されたテレビやPCモニタ・ディスプレイにおいては標準搭載されている可能性が高いと思われます。

テレビやディスプレイの側面あるいは背面に、このような形の複数のHDMI端子が付いていることをご確認ください。

 

2、HDMIケーブル

こちらは、一般的なご家庭ならお持ちの場合が多いかと思います。

お持ちでない場合も、Amazonベーシックならばワンコインで購入できますし、お近くの家電量販店でも間違いなく販売されています。

 

 

3,MHL変換ケーブル

このケーブルをお持ちの方は少ないでしょう。

MHL変換ケーブルは、androidスマホのmicroUSB端子とテレビやPCのディスプレイなどを繋ぐためのケーブルです。

Amazonで購入するのであれば、エレコムのこのケーブルがお安いですね。

Galaxy機種以外のandroidスマホであれば、ほとんどの端末がMHLに対応していますが、念のため以下の方法で確認しておきましょう。

 

MHL対応機種かどうかの調べ方

お手持ちのスマホが、MHLに対応しているかを調べる方法を紹介します。

 上記のエレコムのケーブルを使用される場合は、エレコム公式HPにアクセス。

参考 スマートフォン対応検索ELECOM

 icon-arrow-circle-up ご自身が使用されているAndroidスマートフォンメーカー名やモデル名を選択して検索してみてください。

※OSのバージョンが分からない方は空欄でも大丈夫です。

製品型番は事前に入力してありますので、消さないでくださいね。

 

 

 icon-arrow-circle-up 対応情況の欄に◯が表示せていればMHL対応機種とみて問題ないと思います。

MHL対応機種の場合は、このあと紹介する変換アダプタは必要ありません。

 

 

USB Type-C機種の場合

引用:wikipedia_USB Type-C

2017年夏モデル以降の最新機種にはMicroUSBではなく 、 icon-arrow-circle-up の画像のようなUSB-typeC端子が搭載されている場合があります。

TypeCの場合はMHLに標準対応しているので、USBTypeC-HDMIのケーブルかアダプタを準備すれば大丈夫です。

HDMIケーブルをお持ちの場合は、ケーブルタイプよりアダプタのほうが安いかと。

 

 

4,Galaxy用MHL変換アダプタ(Galaxy端末の場合のみ)

Galaxy端末だけは出力機構が異なるため、別途アダプタが必要です。

※GalaxyS8のような最新のUSBType-C機種では必要ありません

Galaxy以外のMHL非対応機種でもこの変換アダプタを通せば出力できる事があるようですが、保証はいたしかねます。

 

実際に出力してみる

さて、ここからは大家さんのスマホを使って実際にモニタに画面に出力し、操作した過程を順を追って説明しつつ解説していきます。

 icon-arrow-circle-up 今回の大家さんのスマホは、Galaxy端末だったため、MHLケーブルに加えて、Galaxy用MHL変換アダプタも用意しました。

 

ケーブル類を配線する

さて、出力に向けてMHLケーブルを配線していきましょう。

出典:Elecom公式HP> 製品情報 >MHL変換ケーブル

 icon-arrow-circle-up 配線といっても非常にシンプルで、

このようにスマホとモニタ(テレビ)を③の変換ケーブルで接続し、給電するだけです。

 

 

 icon-arrow-circle-up MHL非対応のスマートフォン・旧Galaxy端末の場合は、MHLケーブルとスマホ本体の間に、先ほど紹介した「MHL変換アダプタ」を挟んであげてくださいね。

 

 icon-arrow-circle-up 接続に問題がなければ、このようにスマホの画面がテレビやモニタに出力されます。

大家さん

ス・・スマホが直った
すいません直ってはいないです。

北山 羊輔

 

配線したのに画面が表示されない場合

・給電ケーブルが接続されていない。

画面の出力には相応の電力が必要になるため、MHLケーブルから伸びている給電ケーブルは必ず電源と接続されている必要があります。

普段、使用しているandroidスマホ付属の充電ケーブルで構いませんので、必ず接続してください。

 

・ポートの切り替えがされていない

複数の出力端子があるモニタ・ディスプレイの場合は、モニタ本体の設定でMHLケーブルを挿入したHDMIポートを指定する必要がある場合があります。

テレビに接続する場合も同様に、「入力切替」設定を行って接続したHDMIポートを有効にしてください。

 

・スマホの電源が入っていない

スマホ自体の電源がオフになっていれば、当然画面は出力されません。

一部のAndroidスマホの場合は、画面下の物理キーLEDの点灯で電源のオンオフが確認できます。

その他、本体のLED表示や起動時の音や、音量ボタンによるマナーモード移行時のバイブレーションなどを活用し、電源が入っているか確認してください。

 

操作する

無事に画面が出力されたら、いよいよ操作してみます。

タッチセンサーに異常が無ければ、普段通りに操作できると思います。

北山 羊輔

スマホと出力された画面を横に並べて操作すると、全体の位置が掴めるので操作しやすくなります。

 

タッチセンサーに異常がある場合

落下などによる液晶死の場合、タッチセンサーも同時に破損してしまい、タッチできない箇所があったり、何回かに一度しかセンサーが反応しないなどの異常が生じている場合があります。

その場合の対処として、Bluetoothデバイスを接続して操作する方法が有効です。

 icon-arrow-circle-up 今回の大家さんのスマホもタッチセンサーの破損が大きく、まともに操作できない状態であったため、格安のBluetoothキーボードを接続して操作しました。

 

 

今回の場合は物理キーを活用してメニューを展開し、タッチセンサーの効く箇所を粘り強く連打して、Bluetoothの設定に漕ぎつけました。

 

 

タッチセンサーが完全に動作しない場合

タッチセンサーが完全に動作しない場合には、Bluetoothデバイスを接続する操作すらできないため、今のところ確実に操作する手段は思いつきません。

 icon-arrow-circle-up のようなMicroUSB分配アダプタなどを使って、USBmicroUSB経由の有線デバイスとMHLケーブルを同時に接続すれば、操作と画面出力を両立できる可能性はあるように思いますが、

実際に試せてはいませんので自己判断でお願いします。

 

 

LINEの引き継ぎ設定を行う

わざわざここまでしてきたのは大家さんのLINEのアカウントを次の機種に引き継ぐため。

旧機種で「メールアドレス登録」をすれば、新機種でもアカウント情報を引き継ぐことができます。

 

1,メールアドレス登録がされているかの確認方法

設定したか覚えていない場合は、まず確認してみましょう。

詳しくはLINEの公式サイトで解説されていますので、参考になさってください。

参考 メールアドレス⋅パスワードの確認LINE公式サイト

 

2,メールアドレス⋅パスワードの登録

設定されていなければ、メールアドレスとパスワードの両方を設定しましょう。

こちらもLINE公式が最新のUIに則って解説してくれています。

参考 メールアドレス⋅パスワードの登録LINE公式サイト

 

3,トーク履歴のバックアップを行う

大家さん

トーク履歴を次の機種で見るのは無理かな?

と、大家さんがご所望されていたので、本来引き継がれないトーク履歴のバックアップも行いました。

トーク履歴のバックアップファイルをGoogleドライブやKeepに落としみ、新機種でそれを復元するという方法が一般的かと思います。

作業自体は簡単だったのですが、少し必要な工程が多かったのでここでの解説は割愛します。appllio様が非常に詳しくまとめてくださっているので参考にしてください。

参考 【Android】LINEでトーク履歴をGoogleドライブ/Keepにバックアップして引き継ぎ・復元する方法【PC不要】appllio

 

その他のバックアップ

連絡先や写真などの基本的なデータについては、機種変更の際にキャリア側が旧端末から復元してくれる場合が多いと思います。

ですので。今回行った「LINEの引き継ぎ作用」ような個別のアプリ単位以外で、個人がとるべきバックアップはほとんどありません。

 

ただし、以下の2点については例外的に確認しておくことをオススメします。

  1. おサイフケータイ・ポイントサービスのアプリの移行
  2. Google関連サービスの同期・バックアップ

特におサイフケータイやポイントサービスのアプリについては、最悪の場合残金やポイントが消えてしまうことも考えられますので、事前に必ずご確認ください。

 

今回は無事にLINEの引き継ぎやバックアップを取ることができ、大家さんに一つ恩返しができました。

今回の一件で、改めて普段からのバックアップの大切さを実感しました。

この記事が、皆様のいざという時に少しでもお役に立てば幸いです。

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