ここ数年ですっかり普及したアクションカメラ。
その代名詞はもちろん、我らが「GoPro」。リーダーメーカーとして世界的なシェアを誇っています。
しかしここ数年、GoProライクな廉価版アクションカメラが、様々なメーカーから登場。ついにGoProのシェアを脅かし始めました。
今回は、そんな廉価アクションカメラを実際に購入し使用。GoPro愛好家である僕が実際に使ってみたリアルな感想を紹介します。
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定番のMUSON MC-2を買ってみる
Amazon商品一覧:家電&カメラ : カメラ : ウェアラブルカメラ・アクションカム
さて、実際に格安アクションカメラを購入しようと思ったのですが、Amazonで検索してみると、想像以上に様々なメーカーの商品が出品されています。
選べずにしばらく悩んだのですが、スペックや売れ筋から総合的に判断し、MUSONのMC-2を購入しました。
格安中華系アクションカメラの代表ともいえるベストセラーです。
MC-2を選んだポイント
このMC-2に限らず、今回改めて中華系アクションカメラのスペックを比較してみて、そのコスパの良さを実感しました。
旧型のGoProを超えるようなカタログスペックであるにも関わらず、1万円を切る商品がほとんど。
そんな1万円以下の商品の中でも、特に総合的に優秀だと感じたのが、MusonのMC-2。
良い意味で、価格とスペックのバランスがおかしい。
特に注目してほしいポイントを以下に挙げます。
・4K・1080P×60FPSに対応(これ大事)
・2インチ液晶ディスプレイ搭載
・付属するマウント等の種類がトップクラスに豊富
・遠隔で録画を開始できるリモコンが付属
・予備のバッテリーも付属
・メーカー保証付き(1年)
これで1万円を切ってくるんだから、GoProが苦戦するのもよく分かります。
ドレイブレコーダーとアクションカメラについての邪推
余談ですが、個人的にMusonというメーカーにすごく聞き覚えがあったので調べてみると、超有名な格安液晶ドライブレコーダーを製造しているメーカーでした。
その他の格安アクションカメラの製造メーカーを見てみると、アクションカメラとドライブレコーダーの両方を製造しているメーカーがいくつか見受けられます。
なにやら、色々な事が想像ができますね。内部のパーツがどれくらい流用されているか、比較してみたいけど怖い。
その一方で、最近は、アクションカメラをドライブレコーダーとして使用している人も多く居るとか。変な世の中です。
Muson MC-2レビュー
外観と内容
外装は輸入系の商品にありがちなチープなデザイン。特にフォントが悲しい…
しっかりとした素材の収納けースの中には、本体とマウント類がビッシリ。
詰め方は雑ですが、なかなかのボリュームです。
こちらが本体。最初から防水ケースに入っていました。
シンプルかつコンパクトなデザインでかわいい。
防水ケースから外してみると、やはりコンパクト。4.7インチのiphoneの上に意味もなく乗せてます。
マウントなどの付属アクセサリを全て並べるとこんな感じ。
右下が予備バッテリー、その上がシャッターリモコンです。
MC2には自撮り棒が付いていないので、別売りのアクセサリーセットを購入することを強くオススメします。
最近のセットは、自撮り棒の他に、必須のヘッドマウントやチェストマウントなど、内容が抜群に充実しているので、買っておいて損はないと思います。
僕が愛用しているのはJingXiGuoJiの定番セット。GoPro・MC2の両方で問題なく使用できています。
設定と操作感
本体裏面にはディスプレイが搭載されているため、手軽に内部設定を変更することができます。
GoProHero5や6のようなタッチディスプレイではないのですが、レスポンスはまぁまぁ。設定項目もそれなりに豊富です。
個人的におすすめしたいのは、ムービーサイズを1080p60fpsに設定すること。
4K対応ではありますが、フレームレートが25まで落ち込むので実用的ではありません。
一部の設定に翻訳・設定ミスがありました。僕が気づいたのは以下の3点ですが、他にもあるかもしれませんのでご注意を。
・シャッター音 : オン・オフが逆
・起動音 : 「なし」と「オフ」の2択という面白設定。「なし」がオン
・操作音 : オン・とオフが逆
海で実際に使ってみる
アクションカメラといえば、やっぱり水中撮影ですよね。
ということで、近場の海岸で使ってみることにしました。
北山は沖縄の辺境に住んでいるので、車で30分以内の距離に、このレベルの海岸があります(自慢)
さっそく、足元にかわいいルリスズメ達が居たので、自撮り棒にMC-2を固定して撮影してみます。
1080p60fpsであげましたが、アップロードするとどうしても画質が落ちてしまいます。
オリジナル画質の動画は、
の解像度で60fpsでした。十分に優秀と言えるでしょう。しかし、MC2には「手ぶれ補正機能」が付いていないので、オリジナルの撮影動画には「ぶれ」が発生します。
GoProや高価格のアクションカメラとの大きな違いはこの点ですね。
動画編集ソフトで補正をかけることもできるのですが、今回はそのままにしています。
また、沖縄のサンゴ礁の海岸には、「リーフの裂け目」と呼ばれる、上の画像のような溝状の地形が見られます。
以前から、「この中どうなってるのかな」と気になっていました。
中の地形は複雑で海流もあるため、カメラを突っ込むのは少しリスキーなのですが、格安なので、思い切ってやってみました。
オリジナル画質は
の解像度。暗いリーフ内ですが、それなりに明るく撮れています。
実際に覗いてみると、想像以上に魚影が濃くて驚きました。沖縄すごい。
狭い穴などに大胆につっこめるので、普段は撮れない生き物なんかも狙えますね。
ナマコに威嚇されるMC2という世にも貴重なシーン。
重量がGoPro6の約半分と軽いので、釣りをする時など、ヘッドマウントに固定する場合にはGoProよりもMC2を優先して使用しています。
首や肩が疲れにくく、長時間装着することができます。本家超えやめて。
Muson MC2の総括
ということで、今回も素人の分際で偉そうに評価します。
驚きのコスパ
正直に言って、手ぶれ補正意外に大きな欠点は見当たりませんでした。
GoProの5分の1以下の価格で、これだけのクオリティーは驚きです。
入門用のアクションカメラとしては、もはや何も言うことがありません。すごい。
大胆に使えるという最大のメリット
今回、格安のアクションカメラを使ってみて、最も印象的だったのが、
普段、GoProを使用している際に無意識に感じていた
絶対に失くしたり、壊したりしたくない!
という意識がほぼ無くなることです。
アクションカメラの用途を考えてみると、これってかなり重要な事ではないでしょうか。
アクションカメラに興味をお持ちの方は、ぜひお試しください。おすすめです。