『ポータルサイト』
ブラウザのスタートページとして利用され、ウェブへの入り口となる、いわば「ブラウジングの基盤」。
日本においては、ネット黎明期より「Yahoo!Japan」がそのシェアを席巻。
現在でも根強い人気を誇っています。
みなさんはどのようなサイトを設定しているでしょうか。
検索エンジンのトップページを利用している方も多いかと思います。
情報通な方の中には、ブラウザの拡張機能を使用している方や、NetvibesやProtopageなどの海外製ポータルサイト、Live Dwango ReaderやFeedlyなどのRSSリーダーを利用している方もいるでしょう。
そんな数あるポータルサイトの中から、今回紹介するのは国産の無料RSSリーダー風ポータルサイト「Feed Watcher」
私が現在も愛用している、最もオススメしたいWEBサービスです。
Contents
ポータルサイトをめぐる悲しみの歴史
さて、本題に入る前に、「Feed Watcher」を紹介する上では欠かせない、ポータルサイトに関するこれまでの経緯について少しだけ紹介させてください。
iGoogleによる革命と終焉
長きに渡って続いた、国内における『Yahoo!Japan一強時代』に、一石を投じたのが
2005年に発表された『iGoogle』
それはまさに革命的なサービスでした。
豊富なウィジェットやテーマを用いた、自由自在にカスタマイズが可能なAjaxベースのポータルサイトとして世界的に話題を呼び、国内の情報強者達もいち早く導入。
その後、多くの国内ネットメディアでも取り上げられ、多くのユーザーにポータルサイトの有用性を知らしめました。
しかし、そんなiGoogleも google上層部の判断により、2013年11月1日をもってサービス終了。
世界中の愛用者からの猛反対も虚しく、多くのiGoogle難民が路頭に迷う形となりました。
@Digital_Core それよな。割りと自由度の高かったiGoogleさんがサービス終了して泣きそう。
— 5月病マリオ (@5mario) 2013年12月3日
iGoogleサービス終了しちまったぁぁぁぁぁ。゚(゚´Д`゚)゚。
— ⓤⓒⓗⓘⓜⓐ (@U_Nyuki) 2013年11月1日
難民たちはMy Yahoo!へ
そんな中、iGoogleの代替サービスとして名乗りをあげたのが、『My Yahoo!Japan』
iGoogleの終了を期にデザインやシステムを刷新し、iGoogleライクなウィジェットシステムを導入。
多くの難民達はようやく腰を落ち着ける居場所を見つけたのでした。
悲劇は繰り返される
しかし、そんな穏やかな日々も長くは続きませんでした。
2016年9月29日をもってMy Yahoo!を終了することになりました。
なんと移民流入から3年と経たぬ間に、My Yahoo!までもがサービス終了を発表。
ようやく新しい環境に慣れてきた難民達は、再び行き場を失い絶望の淵に立たされたのでした。
iGoogle終了で追い出されて困ったあげくMy Yahoo!使ってたんだけど…
My Yahoo! 9/29サービス終了
マジかあああああああああああああああああああああΣ(´□`;)
今度はどーすりゃいいんだよ…
まとみとかにするしかないのかな…いまいち違うんだよな…— はな(^ω^) (@aoi__hana) 2016年6月14日
iGoogle に続いて My Yahoo! もサービス終了かよ!
ないわぁー。どこに行けばいいんだよー (ノД`)— 正義の三桁® (@kagatega) 2016年6月14日
そして生まれた「Feed Watcher」
そんな中、2016年9月にとある日本企業が動きます。
Webシステムやスマホアプリなどの開発を行っている『カレット株式会社』が、
突如、iGoogle・My Yahoo!の正統進化系を謳うWEBサービス『Feed Watcher』をリリース。
Feed Watcher 自分だけのRSSリーダー型ポータルサイト
「社員の多数が愛用していたMy Yahoo!の終了を知り、後継サービスを探しては待ち続けていたが、なかなかこれといったものが出てこない状況の中で、『もううちでMy Yahoo!難民の受け皿を作るしかないのでは』という使命感が出始め、Feed Watcherの開発に至った」
出典:ITmedia News
なんて健気で素晴らしい開発動機でしょう。自然と応援したくなります。
つまり、難民によって作られた難民のためのポータルサイトなわけです。
「Feed Watcher」の機能と進化
My yahoo!とiGoogleの正統進化系を謳うFeedWatcherは、
そのキャッチ通り、双方の系譜を受け継いだ、高機能なポータルサイトです。
RSSリーダーとして使える
My Yahoo!・iGoogleと同様に、登録したRSSフィードを自由に配置することができます。
配置位置もドラッグ&ドロップで自由に変更可能。
他のRSSリーダーからの設定移行も簡単
設定画面の「RSSフィード一括登録(インポート)」を使用すれば、My yahoo!やFeedlyなど、他のRSSリーダーでのフィード設定を一括で登録することができます。
実用的なウィジェットも増えてきた
Feed WatcherもiGoogleやMyYahoo!のようなウィジェットシステムを導入しています。
ヤフオク! 2016年9月23日に追加
路線検索 2016年10月7日に追加
時計+検索バー 2016年10月13日に追加
天気予報 2016年10月14日に追加
クリップ 2016年10月21日に追加
メモ帳 2016年10月28日に追加
リンク集 2016年11月16日に追加
オンラインストレージ 2016年11月25日に追加
メールチェッカー 2017年3月 9日に追加
Twitter 2017年4月12日に追加
このように、リリース当初から、ユーザーの要望に沿って着実にアップデート重ね、実用的なウィジェットが出揃いました。
特に今年に入ってからリリースされた、メールチェッカーウィジェットとTwitterウィジェットは、兼ねてより熱望されていた待望の機能で、このアップデートにより、格段に使い勝手が良くなりました。
このような、ユーザーの要望に応えて、丁寧・着実に進化を続けている姿勢は日本企業ならではであり、大いに評価されるべきだと思います。
外観のカスタマイズも可能
テーマを適用することで、好みの外観を設定することができたiGoogleやMy Yahoo!。
毎日頻繁に訪れるポータルサイトだからこそ、外観のカスタマイズ性は重要です。
Feed Wahckerはデフォルトでも、青を基調とした十分に美しいUIではあるのですが
文字や背景、ラベルなどパーツごとに、大きさや色を変更できるようになっています。
私の場合は、目に優しいダークなUIが好みのため、このように黒をメインにした外観に設定しています。
通知欄のカラーも変えさせて(小声)
今後実装を期待したい機能
アップデートにより、だんだんと完成形に近づいてきた感のあるFeed Watcherですが、より使いやすいサービスになるために、個人的に要望したい機能をいくつか挙げます。
他SNS対応のウィジェット
igoogleやMy yahoo!でも人気だったのがSNS関連ウィジェット。
Twitterのみならず、FacebookやInstagramなどのタイムラインをリアルタイムで表示してくれるウィジェットを待望している人は数多く居ると思われます。
為替や株価の表示
以前努めていた職場でも最も多く挙がっていた意見。
ウィジェットなどで対応してくれると非常にありがたい。
今日はなんの日?ウィジェット
個人的にiGoogleにおいて最も愛していたウィジェット。
自然と確認するのが日課となっていたので、失われた時の寂しさは忘れられません。
きっと分かってくれる人がいるはず。
この他にも、画像ウィジェットや、Evernote、googleカレンダーとの連携、荷物の発送情況確認機能など、ワガママを言い出せばキリはありません。
今後のアップデートに夢が膨らみますね。
Feed Watcherを応援しよう
ご紹介してきました通り、Feed Watcherは非常に便利な国産ポータルサイトです。
国内企業によって開発された、難民のためのWEBサービス。
今後も個人的に応援していきます。
なにか新しい機能が追加されれば、また記事にしてご紹介したいと思います。
Live Dwango Readerも2017年の8月でサービスを終了するということで、乗り換え先を探している方は、ぜひ1度お試しください。
また、Feed Watcherの更新情報は公式ツイッターアカウントで確認することができますので、ご利用中の方はぜひフォローを。
【Feed Watcher】アカウント関連機能をアップデートしました!
・専用アカウントの登録や、現状のSNSログインに追加設定できるようになりました。
・ログインしているSNSアカウントの変更が可能になりました。
・ヤフオクウィジェットがどのアカウントでもご利用可能になりました pic.twitter.com/lp4oAFdJY0— FeedWatcher|カレット株式会社 (@CaretInc) 2017年8月1日
[…] http://kurasheep.com/feed-watcher/ […]