ここ最近、よく耳にするようになった『プッシュアップバー』。
北山 羊輔
と思っていた北山ですが、最近あまりにもその効果を絶賛する方が多く、いよいよ気になり始めてしまい、昨年の終わりにまんまと購入に至りました。
【2017年】僕がAmazonで本当に買ってよかったもの20選+αの記事でも軽く紹介したのですが、今回はその購入の経緯と細かいレビューも含めて、改めてご紹介いたします。
Contents
想像以上に安くて種類が多い
Amazon.co.jp>スポーツ&アウトドア : “プッシュアップバー”
さっそくAmazonにアクセスして「プッシュアップバー」のカテゴリを見てみたところ、
1000~2500円あたりを中心に、一部では1000円以下の商品も見受けられます。
腹筋ローラーといい、最近の筋トレグッズは安くて素敵ですね。
そして同時に、その種類の多さにも驚きました。
一見する分には、グリップや底面部の種類、本体の素材、角度に違いがあるような感じでしょうか。
選び方がイマイチわからない
とりあえず、人気の商品を比較しながら見ていきます。
すると、低価格帯のプッシュアップバーはおおよそ同じような作りをしていることが分かってきました。
・本体素材は、PPやABSなどの樹脂 or 安いアイアン
・グリップ部分・接地部分には主に発泡PVC(ポリ塩化ビニール)を使用
接地部分を低密度のPVCやラバーにしている商品もありましたが、大半の商品がこの2つの条件に当てはまりました。
この素材ならば原価もほとんどかかりませんし、元々の作りがシンプルであるため製造も容易でしょう。
商品がこれだけ飽和している事情が、少し分かりました。
北山 羊輔
E-PRANCEのプッシュアップバーを購入
僕は特に体重のあるタイプでもありませんし、初めての使用なので安い樹脂製で十分だと判断。
商品による差があまりにも無さすぎて迷ったのですが、『E-PRANCEのプッシュアップバー』をチョイスしました。
- グリップに傾斜があるタイプなので、より強い負荷がかけられそう
- E-PRANCEというメーカー自体に信頼がある
- レビューや関係記事の評価が信頼できる
だいたいこの3つのポイントだけで選びました。
E-PRANCEといえば、ステンレス製のコーヒー器具でいくつかのベストセラーを製造しているメーカー。
他のキッチン用品を含めて何点か購入した事があり、品質には良い印象があったため迷わず選択できました。
他の製品と比べると少し値は張るのですが、まぁ元の値段が安いですからね。
届いた
数日後、思ったよりチープなパッケージの商品が届きました。まぁ大事なのは中身です。
それよりも、あまりにも軽すぎて中身が空なんじゃないかと疑うほどでした。
中にはドカっと本体が入っていました。雑で大変よろしい。
説明書などは一切付いていませんが、バーの両側に脚を差し込むだけだので、組み立てに困ることはないでしょう。
組み立てるとこんな感じ。
実際に持ってみると、改めてその『軽さ』に驚きます。
横から見るとこんな感じ。
想像していた以上に急な傾きです。大丈夫かなぁ。
グリップや底面は全く同じ発泡PVC素材。
床と接する部分にも、特別な滑り止め機構などはついていません。
本当にこれで体重を支えきれるのかと不安になりました。
使用前に少し予習
筋トレ用品は、使い方を誤ると怪我につながる事もあるので、事前にある程度予習を行いました。
筋トレ系ブログさんの記事や、プッシュアップバーを製造しているメーカーさんの公式チャンネルの解説動画を参考にしました。
初心者の方は、アルインコさん公式の解説動画が、非常に分かりやすく参考になると思います。
色々な解説記事や、動画を見たかぎりでは
- プッシュアップバーは肩幅よりも少し広く、八の字になるように置く
- 手首から肘にかけて、地面から垂直に保つように意識する
- 身体が地面と水平になった際に肘が90度になるように意識する
この辺りがポイントになるようでした。
腕立て伏せと同じく、回数よりも姿勢と可動域を意識することが大事なんですね。
姿勢や目線などについては、普段の腕立て伏せと同じ意識を持てば良いようです。
実際に使ってみた
さぁ、実際に使ってみます。
上記のポイントを意識しながら、ゆっくりと10回ほどプッシュアップしてみました。
滑らない
結論から言って、一番心配していた『接地面の摩擦力』は全く問題ありませんでした。
思いきって体重をかけたりもしてみたのですが、滑る気配はありません。
さすがは発泡PVC。滑り止めマットに使われているだけの事はあります。
手首部分のグリップも、思っていたよりもフィットして快適でした。
北山 羊輔
想像以上に効く
最初なので、水平よりも少し深めに沈み込む程度に抑えたのですが、これが胸筋に効きまくります。
10回だけのプッシュアップだったのですが、普段の腕立て伏せで言うと25回くらいの負荷を感じました。
使用後に感じた胸の外側の疲労感は、ベンチプレスで感じるものにも似ていました。
このように、普通の腕立て伏せに比べて、深く体を沈み込ませることができるため、かけられる負荷が格段に大きくなるわけですね。
また、同時に可動域も広くなる(収縮する筋肉の範囲が大きくなる)ため、普段は鍛えられない筋肉にまでアプローチできている実感がありました。
言うまでもなく、筋肥大のポイントは高負荷×低回数であるため、プッシュアップバーは、胸筋や腕周りの筋肥大を目指す人にとって非常に効果的なアイテムと言えそうです。
手首への負担がなくなる
個人的には、これがプッシュアップバーの最も優れた点だと思っています。
プッシュアップバーをしばらく使っていく中で気づいたのが、
『いつも感じていた手首の痛みが無い』いう事。
普段腕立てをふせをしている時には、特に意識した事がなかったのですが、
90℃に曲げた状態の手首に全体重が一気にかかるのに対し、
普通の腕立てふせの場合、
手首を伸ばした状態が維持できるため、手首への負担がほとんど無いのです。
プッシュアップバーの場合は、
これによって、手首への痛みを感じる事なく、快適に筋トレが可能になります。
『手首なんて普段痛くないよ』って方も、使っていただければ分かると思います。
筋肉の負荷だけに集中してトレーニングができる事により、『プッシュアップの回数が自然に増える』と同時に『短時間にかけられる負荷が増える』ため、筋トレの効率が格段に上昇します。
普段の腕立て伏せで感じていた『筋肉への負荷』の大部分が、実は『手首への負荷』であったという事に気づくことができたという点だけでも、十分に買った価値がありました。
コスパに優れた筋トレのマストアイテム
正直、開封時点では色々と心配でしたが、いざ使ってみると非の打ち所のない良製品でした、
前述の通り、他の同価格帯の商品においても、元の作りや素材に大差はありませんので、どれを買っても同じような品質が期待できるのではないかと思います。
今回、初めてプッシュアップバーを使用してみて、その効果の大きさに本当に驚かされました。
負荷の大きさ可動域の拡大も魅力的ですが、なによりも『手首への負担が軽減できる』という点が素晴らしい。
一般的に、筋トレにおいては
『負荷が大きくなる = 怪我のリスクが高まる』
となる場合が多いのですが、プッシュアップバーは、その2つの要素を同時に改善する事ができるという点で、他の筋トレグッズとは一線を画すほどに極めて優れた筋トレグッズと言えるでしょう。
価格も非常に安価であるにも関わらず、これだけの効果が見込める圧倒的なコストパフォーマンスの高さは賞賛されて然るべきです。
今後も、こういった素敵な筋トレグッズを見つけたら記事にしていきたいと思います。