3度の飯より睡眠が好き。北山 羊輔(です。 @ysk_kitayama)
さて、僕の快眠ライフに欠かせないアイテムといえば『耳栓』。
【大検証】アイマスクと耳栓には本当に快眠効果があるのか 睡眠サイクル測定アプリ「SleepMeister」を使って調べてみた耳栓の安眠効果が極めて高いことが判明。加えて最近では、読書時等の集中力維持にも抜群の効果を実感しており、すっかり手放せない存在になりました。
以前、およそ2ヶ月間に渡る検証を行った結果、僕にとっては今回は、DKSHジャパン株式会社様から、国内トップブランド『サイレンシアシリーズ』の人気耳栓3種をご提供いただいたので、実際に使用して詳細にレビューしていきます。
Contents
30年間愛されるベストセラー『サイレンシア レギュラー』
内容 : 2ペア + 携帯ケース(単品の場合)
材質 : ポリウレタン
遮音値: 32dB(NRR)
サイズ: 25mm(全長)×12mm(直径)
『サイレンシア』といえば僕自身、耳栓を使い始める前からその名前を知っていたほどの国内耳栓界のトップブランド。
30年以上の販売実績を誇るサイレンシアシリーズの中でも屈指のベストセラーが、この『サイレンシア レギュラー』なんだとか。
第一印象は意外と小さいなという事と、どこかで見たぞという既視感。
北山 羊輔
と思いたち調べてみたところ、やはり以前『マツコの知らない世界』の耳栓特集の回で、月刊アスキーの遠藤さんがオススメしていた耳栓でした。あれ録画しとけば良かった。
内部には明るい黄色が印象的な耳栓が2ペアと、シンプルな携帯ケースが一つ内蔵されています。
めちゃくちゃ柔らかい問題
さっそく装着してみようと手にとってみてビックリ。
これまで同素材のポリウレタン製の耳栓も何種類か使用してきましたが、明らかにトップクラスの柔らかさでした。製法の違いとかなんですかね。
柔らかさを分かりやすく例えると、僕の二の腕くらいのふにふに感。(知るか)
これまでの検証で『耳栓の柔らかさは装着感の良さに直結する』という実感を得ているため、柔らかいに越したことはないでしょう。
柔らかいため非常に楽に成形できました。ただ、柔らかさの功罪なのか耳栓が膨らむ(もとに戻る)速度が若干早く感じました。裏を返せばすぐに使えるという事でもありますが。
ちなみに耳栓の装着時には、こんな感じで指でこねて耳栓を細い状態にすることが大切なのですが、サイレンシアは
実際に使ってみた
さっそく使用してみます。
使用ついでに、今回もいつもの下記の2手法で簡単な性能テストを行いました。
- 睡眠時に使用 +ついでにSleepMeisterで測定
- 純音聴力検査音源をモニタースピーカーで出力しテスト
特に②に関しては素人測定なんで、参考程度の感覚でゆるーくお読みいただけると幸いです。
自室の騒音レベルはアプリ測定で平均16dBほどの静かな環境。近くの車道を車が通っても22dB前後に上昇する程度です。
遮音性は十分
これまでの経験で、『耳栓の柔らかさは遮音性とトレードオフの関係にある』という印象があったため、柔らかいサイレンシアの遮音性についてはぶっちゃけ疑っていたのですが、結果的に全く問題はありませんでした。
帯域テストの結果を簡潔にまとめると、
- 高域帯(3000~8000Hz)はかなり優秀
- 中域(1000~2500Hz)はそこそこ優秀
- 125~250Hzあたりの低域は少しキツい
といった感じでした。繰り返しになりますがあくまで主観です。
特に高音域の遮音性が想像以上に高く、さすがNRR32dBだなぁという印象。
低音域の遮音性に若干の難があるようにも感じましたが、一般的に耳障りに感じにくい音域なので特に差し支えないでしょう。
つけ心地は最高
睡眠時に使用した結果、『つけ心地』に関しては予想通りの快適さでした。
異物感をほとんど感ることなく装着できたので、やはり柔らかさは大事だと再確認。
睡眠時の記録をみても、相変わらず良い周期+睡眠効率で眠れていました。
特に、初めての使用にも関わらず入眠潜時(ベッドに入ってから寝るまでの時間)が短いのは、つけ心地に違和感がなかった証拠でしょう。
こんな人にオススメ
- 「着け心地」の良い耳栓を求める方
- 比較的静かな環境で使用される方
- 自宅での集中時や睡眠時に使用したい方
『サイレンシア レギュラー』については遮音性も十分ながら、とにかく柔らかくつけ心地が抜群に良いというのが最も印象的でした。
特に睡眠時の使用においては「遮音性」よりも「着け心地」が重要だと感じており、本商品の用途としては最適でしょう。
新しくなった『サイレンシアSサイズ』
内容 : 2ペア + 携帯ケース(単品の場合)
材質 : ポリウレタン
遮音値: 30dB(NRR)
サイズ: 22mm(全長)×12.2mm(直径)
続いて試したのがコチラの『サイレンシアSサイズ』。
耳穴の小さな人向けにつくられた、『小さなサイレンシア』です。
レギュラーサイズと同じく、2ペアの耳栓と携帯ケースが内容されています。
この夏、新たにリニューアル
実はこのサイレンシアSサイズ、2018年8月上旬にリニューアルしたばかり。主な変更点は以下の通りです。
- 従来に比べ15%サイズダウン
- 底面に穴の開いたディンプル構造
- ソフトになり着け心地アップ
リニューアルに関する詳しい情報はプレスリリースをご覧ください。 参考 「サイレンシア Sサイズ」が2018年8月上旬にリニューアル発売silencia.jp
小さくてかわいい耳栓
『サイレンシアSサイズ』は、レギュラーと比べて小さくてスリム。
全長に大きな差はありませんが、形状はくびれの効いた『ベル型』の耳栓で、先端部もかなり先細りな形状になっていることが分かります。
個人的にこの淡いミントカラーがすごく好み。かわいい。
挿入しやすい形と構造
レギュラータイプとの最も大きな違いは、このように底面に穴が空いていること。『ディンブル構造』というそうです。
この構造により、挿入時により小さく潰すことができるんだとか。
細めに潰すことができるので、挿入がかなり楽でした。
なるほど、たしかにレギュラーよりも耳穴の小さい方は挿入に苦労するそうなので、この『挿入時のしやすさ』は非常に大きなメリットだと思います。
北山 羊輔
僕には小さすぎた
使用する前から分かっていた事ではあるのですが、このスリムタイプは僕には小さく適正なフィット感を得られませんでした。
前々から書いているのですが、僕の耳穴は構造的に入り口が広いらしく、他メーカーのスリム系も全部ダメなんですよね。
しかし、googleのサジェストから見てとれるように、実際「小さな耳栓の需要はかなり高い」と思われるため、こういった『耳穴の小さな人への配慮がされたスリムタイプの耳栓』は非常に貴重でしょう。
こんな人にオススメ
- 女性やお子さんなどの耳穴の小さい方
- 通常の耳栓が大きすぎると感じる方
とにかく『耳穴の小さな方』へ向けた配慮が随所に見られる耳栓。
遮音値や着け心地については、フィッティングの合わない僕がテストするのは『フェアじゃないな』と感じたため今回は実証していません。
ただ遮音値についてはNRR30dBとの事ですので、十分な遮音性が期待できるのではないかと推察されます。
気圧変化から耳を守る『サイレンシア フライトプラス』
内容 : 1ペア + 携帯ケース(単品の場合)
材質 : 熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン
サイズ: 32.9mm(全長)×12.8mm(直径)
最後に使用したのが『サイレンシア フライトプラス』。
飛行機の離着陸時などの気圧変化による耳の痛みや不快感の軽減してくれる耳栓とのこと。
先程のパッケージに、耳栓1ペアと円形の携帯ケースが入っていました。
印象的なのがこの形状。なんかソフトクリームみたい
耳に挿れる部分(フランジ)は3段構造になっており、中央は中空になっています。軽量化とフィット感を考えた構造みたいです。
実際に使ってみた
先日、関東への出張でフライトの機会があったので実際に使用してきました。
僕は恐らくそこまで気圧に弱い体質ではないのですが、離着陸時(特に離陸時)には必ず耳が詰まります。そのため、普段は離着陸時に飴玉を舐める等しているのですが、今回はノーキャンディー(謎)で挑みます。
離陸~着陸までフライト全体を通して装着してみた感想は以下の通り。
- フィット感:ちょっと硬いけど概ね良好
- 気圧効果:効果バツグン
- 遮音:まぁまぁ
最も重要な離着陸時の気圧変化に対しては明確な効果が認められました。全く耳が詰まった実感なし。原理はよく分からないんですが驚きました。
遮音性についてはさすがに一般的な耳栓ほどではなかったのですが、飛行機のエンジン音や雑音は十分にカットされますし、ぶっちゃけ機内では完全に遮音されても怖いんで、ちょうどいい塩梅なのかなという感じでした。途中から爆睡しちゃってたのは内緒。
こんな人にオススメ
- フライト時の気圧変化に悩んでいる人
- 機内で熟睡したい人
気圧変化に対しては今回明確に効果を実感できたのでオススメできます。
僕の身内にも居るんですが、気圧に弱い方ってフライトが本当につらいようで、飛行機から降りたあとも数日頭痛に悩まされていたりする姿も見ているので、そういった方にぜひ使用して欲しいなという思いです。僕もさっそく妹に買って送りつけました。
ということで、今回はサイレンシアの人気商品をレビューしました。
正直なところ、耳栓は海外のメーカーが良いという先入観があったのですが、今回使用した3種についてはいずれもユーザーの『使い勝手』を最優先に考えられた国内メーカーさんらしい良品で感銘を受けました。皆さんもぜひこの機会にお試しください。