2022年上半期の買ってよかったモノまとめました(07/12)

【レビュー】1万円で買える話題のハイコスパドローン『Tello』の実力を試してみた

これまで高価で敷居の高いイメージがあったドローンですが、「トイドローン」の登場により一気に身近な存在へ変わりました。

 

2018年は様々なメーカーから続々とトイドローンが登場した年となりましたが、中でも圧倒的な人気機種となったのがRize Tech社の『Tello』

今回はBanggood様より実機を提供していただき実際に使用できる機会をいただいたため、いつも通り写真たっぷりでレビューしてまいります。

『Tello』とは

サイズ98×92.5×41mm
重量80g(プロペラ・バッテリー含む)
最大伝送距離 100m
最大飛行時間13分
画素数・映像500万画素・HD720P-30fps

Ryze トイドローン Tello Powered by DJI』はRize Tech社より2018年3月に発売されたトイドローン。

本体重量は80gと極めて軽く、改正航空法の適用外となるため飛行にあたって特別な許可は必要無し。「トイドローン」らしく手軽に楽しむことができます。

 

それでいて、2,592×1,936ピクセル(約500万画素)の静止画撮影HD720P30での映像撮影も可能。

飛行時間も13分とトイドローンとしては長く、加えてwifi伝送は最大で100mとこの価格帯としてはかなり優れたスペックと言えそうです。

 

 

DJIとIntelの技術を詰め込んだドローン

出典:DJIstore_tello商品ページ

telloは「Powerd by DJI」の名を冠する通り、ドローン界のトップメーカーであるDJIが開発協力・監修を行っており、技術的にも外観的にもDJI色溢れる機体となっています。

また、「Movidius Myriad 2 VPU」というIntelのドローン用プロセッサーを搭載しており、非常に充実した飛行性能を有しているとのこと。

 

 

クーポンを使えば1万円未満で購入可能

そして最大の魅力はその価格の手頃さ

DJIのドローンと言えば10万円以上と高価なイメージですが、telloはなんと1万円程度で購入が可能です。

発売当時は12.800円程度(それでも安いですが)だった販売価格が、現在では公式ストアやAmazonでも本体価格1万円弱とかなり割安に。

 

ちなみにそれ以上にお安く購入できるのが、格安ガジェットでお馴染みbanggood

商品ページからカートに追加し、

クーポンコード [ 2eae4b ]を入力すると、

US$89.10=執筆時現在で9665円(送料込)にまでガッツリ割引が可能。

輸入製品のため到着まで多少時間がかかるうえ日本語パッケージではありませんが、技適クリアでここまで割安になるため、少しでもお安く購入したい方にはオススメです。

ご注意
クーポンコードは予告なく変更および廃止される事がございます。あらかじめご了承ください。

 

 

開封してみる

梱包物と付属品

さっそく開封していきます。

 

パッケージはシンプルで予想通りの軽さです。

DJIとインテル入ってるマークの安心感は異常。

 

 

パッケージの同梱物
  1. Tello本体
  2. リチウムバッテリー
  3. 予備のプロペラ(×4)
  4. プロペラを外す金具
  5. 説明書

 

本体以外の主なアクセサリーはバッテリーと予備プロペラ+金具のみ。

なんと充電ケーブルやACアダプターは付属されていません。うーん不親切。

とはいえ、ケーブル規格はAndroidスマホの充電等でお馴染みの「MicroUSB(type-B)」であるため、ほとんどのご家庭では代用品を用意できるかと思います。

 

tello本体

そしてこちらがtello本体。

やはりDJIの系譜を感じさせるシンプルな機体デザインです。

 

全体的にSPARKをコンパクトにしたような設計。

裏面にはトイドローンにも関わらず気圧計と左右1対のビジョンセンサーが見られます。

telloはGPSを搭載していないため、このセンサーで安定性を確保しているとのこと。

 

 icon-arrow-circle-up また、事前のリサーチ通り本体カバー裏には総務省の技適マークも無事確認。

日本国内でも安心して飛行させることができそうです。

 

「バッテリー込みで80g」という超軽量設計は、実際に手にする事でよりリアルに実感できました。

ちなみに、80gというと「大きめの鶏卵」くらいの重量です。(分かりにくい)

 

充電してペアリングさせてみる

充電方法

さっそく充電して起動させてみます。

 icon-arrow-circle-up 向きと上下(シールの貼られた面が下)を確認し、本体にリチウムイオン電池を挿入。

 

その状態で、本体側面のMicroUSBポートにケーブルを接続すると充電が開始されます。

 

空状態からフル充電までの所要時間は1時間30分くらい。

全面の青いランプが点滅から点灯に変われば充電完了です。

 

アプリのインストール

telloの操作は公式アプリを介してスマホで行なうため、事前にアプリを導入しておく必要があるとのこと。

‎TELLO
‎TELLO
金額: 無料
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット
  • ‎TELLO スクリーンショット

 icon-arrow-circle-up 今回はiPhoneで操作するため、Appストアからこちらのアプリをインストールしました。

 

Tello
Tello
金額: 無料

 icon-arrow-circle-up Androidスマホの方はこちらのアプリです。

 

 

起動とペアリング

いよいよ本体の電源を入れます。

 icon-arrow-circle-up 本体側面の電源ボタンを長押しすると、LEDが点滅して本体が起動します。

これでTelloからWifiが出力された状態になります。

 

続いてアプリを起動して、[ Telloに接続 ]をタップ。

 

 icon-arrow-circle-up すると、wifiの一覧が表示されるので、その中のTelloの名のついたネットワークを選択して接続。

これだけでペアリングは完了です思ってたより簡単。

 

屋内で飛ばしてみる

さぁ初フライトの準備は整いました。

ベッドのうえに適当な台を作って離陸させてみます。

 

 icon-arrow-circle-up 離陸方法は簡単で、アプリ画面左上のボタンを押し、表示された離陸スライドを右方向にスライドするだけ。

 

離陸は素早く、あっという間に1mほど浮上し静止しました。

やはり小型とはいえドローンだけあって動作音はそれなり大きめ。賃貸の室内で飛ばすのは少し気が引けます。

 

 icon-arrow-circle-up 印象的だったのがホバリング能力の高さ

手で少し動かしてみても、すぐに体勢を整え元の位置へ戻ってきます。

さすがはDJI監修のビジョンポジショニングセンサー。

 

また、Telloには様々なアクションを行なう6種類のフライトモードが用意されており、アプリ画面からタッチするだけで簡単に実行する事ができました。

 

 icon-arrow-circle-up 個人的に驚いたのが、この『8D Flips』というアクション。

まさにTelloの軽さと安定性を活かしたアクションで、撮影には使わないでしょうがパフォーマンス性抜群です。すごいぞTello。

 

屋内で飛ばしてみて分かった事まとめ
  1. ホバリング・姿勢維持の能力はすごい
  2. やはり動作音はある程度大きい
  3. アクションが豊富で楽しい

 

 

屋外でも飛ばしてみる

Telloは屋外飛行も行えますが、風の吹いている状況での飛行はお勧めしません。

DJIストア-Tello_FAQより抜粋

DJI公式のFAQにもこう記載されているように、Telloは基本的に屋内や庭といった無風環境での使用を前提としており、風のある屋外での使用は推奨されていません。

しかし、せっかくだし屋外でも飛ばしたい!と思うのが男の性。

 

ということで、「年間を通して風の吹かない日など無い」で知られる沖縄の海岸で、無謀にも飛行させてみることに。反面教師として参考にしていただければ幸いです。

telloは航空法規制外
冒頭でも触れましたが、Telloは航空法適用重量(200g)を大きく下回る80gであるため、メーカーが定めている飛行禁止区域以外であれば申請なしで飛行させる事ができます。ただし、車や人通りの多い環境や悪天候でのフライトは避け、周囲に迷惑をかけない環境であることを事前に必ず確認しましょう。

 

風速4m/sでの飛行テスト

プライベートでたまに訪れる某離島の美しいビーチ。

この日の風速は4mと、この時期としても少し強めの環境。

 

離陸直後こそ順調で、安定して飛び立ちましたが、

高度を3m、4mと上げていくうちに次第にグラつき始め

 

高度7mに達する頃にはここまでグラングランに。かろうじてホバリングしているような状況です。

tellonにはジンバルが搭載されていないため、本体の揺れがそのまま映像に伝わってしまうんですね。

 

その他のアクションも、強風すぎるため警告が出て使用できず。

やはり80gの物体を風速4mの上空でコントロールするのは物理的に無茶のようです。

大人しく風裏の海岸に移動することにしました。

 

 

風速0.5m/sでの飛行テスト

という事で、レンタカーを走らせて反対側の海岸へ。

風裏なうえに背の高い防風林も植えられているため、風速は0.2~0.5mと無風に近い環境です。

 

Telloを離陸させてみると、その場でピタリと静止したようにホバリングしてくれました。やっぱり風の影響がないとすごい。

 

 icon-arrow-circle-up そのまま限界高度の10mまで浮上させた映像がコチラ。

やはりHD+30fpsだとこのくらいの画質なのかなぁという印象。

Wifiの伝送状態が悪いのか若干のフレーム落ちが見られ、画面上部には、いわゆる「こんにゃく現象」と呼ばれるゆらぎも見られます。

 

最高高度の10メートルは、実際に飛ばしてみると想像していた以上に高く感じられました。

なお、10m以上は上昇しないように自動で制限がかかる仕様になっています。

 

しばらく飛ばしていると、バッテリーの警告が出現。

通知が出るまでは離陸からおよそ9分程度。体感だともっと短く感じます。

やはり予備のバッテリーは持っておきたいところ。

 

写真の品質がすごい

動画撮影の合間に何枚か写真も撮っていたのですが、自宅に帰ってから見直してみるとこれが驚くほどの品質

2592×1936の解像度に偽りはなく、明るくてノイズもほとんど見受けられません。

 

これは旅先の風景撮影に大活躍しそうな予感がします。

Telloの真価、ここに見つけたり!

 

屋外で撮影してみて分かった事まとめ
  1. 航空法の規制を受けず飛ばせるのはめっちゃ気が楽
  2. 屋外で飛ばす場合はできるだけ無風環境を選ぶべし
  3. 動画の品質はそこまで期待してはいけない
  4. バッテリー1つでは心もとない
  5. 写真の品質はピカイチ!

 

トイドローンとしては極めて優秀

という事で、今回はTelloを長々とレビューしてまいりました。

ついつい普段使用しているSPARKと比べて「あれができない」という論調になってしましましたが、基本的な飛行性能はさすがDJIといった品質で、特にホバリング時の姿勢制御については同価格帯のトイドローンと比べても頭一つ抜けた安定性かと思います。

「とにかく一度ドローンを使ってみたい」という方の入門機としては最適でしょう。

 

ただし、13分という飛行時間は体感だとさらに短く感じられ、予備のバッテリーは必須かなという印象。

MicroUSBでの本体直結充電については、モバイルバッテリー等の急速充電で移動中にサクっと充電できるなどのメリットもありました。

 

Scratchにも対応しており、プログラミング入門用ドローンとしても話題になるなどまだまだポテンシャルを秘めたTello。

今後も使用を続けて気づいた事などあれば、また記事にしたいと思います。

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